iPhone17/17 Plusがリフレッシュレート120Hz確実〜次の注目は価格
以前から噂されている通り、iPhone17とiPhone17 PlusにはProMotionディスプレイが搭載され、最高リフレッシュレートが120Hzになる可能性が高まりました。
iPhone17とiPhone17 PlusのProMotionディスプレイは中国BOEが供給する可能性が高く、卸価格の値下げと販売価格の値上げ抑制が期待できます。
BOEがProMotionディスプレイのサンプル提出済み
サプライヤー関連の情報によれば、iPhone17とiPhone17 Plusにおいて最高リフレッシュレート120Hzを実現するための低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)有機EL(OLED)ディスプレイパネルは、BOEが供給を目指しAppleにサンプルを提出済みとのことです。
LTPO-OLEDディスプレイは、iPhone15 ProシリーズにProMotionディスプレイの基幹技術として採用済みです。
BOEは現在、iPhone15用OLEDディスプレイパネルを供給していますが、こちらは多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)OLEDディスプレイでした。
ProMotionディスプレイを搭載しても値上げを抑えられるか
iPhone17とiPhone17 Plusで最高リフレッシュレート120Hzが実現される可能性が高まったことで、次の注目点はこれらの販売価格がどうなるかです。
ProMotionディスプレイを搭載していることがProシリーズの販売価格が高い理由の1つとなっていますが、多くのモデルで最高リフレッシュレート120Hzを実現済みのAndroidスマートフォンに対抗する以上、iPhone17とiPhone17 Plusを安易に値上げすることは困難と考えられます。
LTPO-OLEDディスプレイはこれまで、Samsung Displayが大多数(LG Displayは一部だけ)を供給して卸価格決定の主導権を握ってきましたので、ここでBOEが供給開始となれば価格決定の主導権がAppleに移ると予想されます。
ただし、iPhone15用OLEDディスプレイの供給が品質問題で開始時期が遅れたように、BOEがiPhone17とiPhone17 Plusの量産開始当初からLTPO-OLEDディスプレイを供給できるかに一抹の不安が残ります。
BOEが供給できない場合、iPhone17とiPhone17 Plusの販売価格が値上げされる可能性が高くなります。ただし、Androidスマートフォンに対する競争力という点から、100ドルの値上げは難しく、50ドル程度に留まると予想します。
iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイをBOEが供給する可能性も
また、BOEが供給するLTPO-OLEDディスプレイがAppleの求める品質に達しない場合、BOEはiPhone17とiPhone17 Plusのサプライチェーンから外れiPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイを一括受注する可能性もあるようです。
iPhone SE(第4世代)は差別化という点からも、ProMotionディスプレイを搭載することはないでしょう。
Photo:Apple Hub/Facebook