偽iPhoneを本物と交換してAppleから約4億円をだまし取ろうとした2人が有罪に

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Appleから数百万ドル相当のiPhoneをだまし取ろうとした米メリーランド州在住の2人が、郵便詐欺および郵便詐欺の共謀の罪で有罪判決を受けたことが明らかとなりました。中国人のハオティン・スン氏(Haotian Sun)とペンフェイ・シュエ氏(Pengfei Xue)は、偽物のiPhoneを修理に出し、本物と交換する詐欺計画を首謀したということです。

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300万ドル相当のiPhoneをだまし取ろうとした郵便詐欺の罪で有罪

スン氏とシュエ氏は2017年5月から2019年9月にかけて、偽iPhoneを香港から密輸し、シリアル番号や製造番号(IMEI番号)を偽造した同デバイスを、本物のiPhoneとしてAppleに修理に出していました。2人はこの間にAppleから300万ドル(約4億5,000万円)以上をだまし取るつもりで、5,000台以上の偽iPhoneをApple Storeを含むApple小売店やApple正規サービスプロバイダへ修理に出していたということです。
 
両者は約2年半の間に様々な偽名を使用しており、2019年12月5日(現地時間)に逮捕されました。2人は最高20年の禁固刑に処される可能性があり、判決は現地時間2024年6月21日に言い渡される予定です。

過去にも同様の詐欺事件が複数発生

これまでにも今回と同様の詐欺事件がいくつか起こっており、2019年には14人が告発され、2020年にはスイスで中国人親子が起訴されています。
 
このように同じような手口で詐欺事件が発生しているため、何故、Appleはこの手の詐欺を防ぐことができないのだろうかと個人的には疑問に思います。これらの詐欺事件では中国の偽iPhoneが使用されていますが、何度もAppleが騙されているということは、それだけパッと見は本物と見分けがつかないほど精巧に作られているのでしょう。
 
2023年には、マカオでカジノに負けた男が偽造スマートフォンを販売した詐欺の容疑で逮捕されていますが、Appleだけでなく、私たち消費者にも偽物に騙される可能性はあるため、海外やネットでの購入には十分気を付ける必要があります。

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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