ジョナサン・アイブ氏の右腕、バート・アンドレ氏が退職を発表
1992年にAppleに入社したベテランデザイナーのバート・アンドレ氏が、今月になって同僚に退職する意思を伝えたとのことです。同氏が退社すると、Appleの元最高デザイン責任者ジョナサン・アイブ氏がかつて率いたチームのメンバーがほぼいなくなってしまうことになります。
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アンドレ氏は多くの特許のAppleで保有
アンドレ氏は、アイブ氏の最側近のうちの一人として知られた人物で、Appleの中でも最も多くの特許を保有する従業員の一人です。かつてアンドレ氏とAppleで働いた人物は、「彼のApple製品への足跡は消えない」とそのレガシーを表現しています。
一方アイブ氏は、2019年末でAppleを退社しており、その後自身のデザイン会社を立ち上げ、チャールズ英国王の率いるイニシアティブのロゴデザインなどを行っています。アイブ氏は現在のAppleの地位を築くのに大きく貢献した製品デザインに携わっており、初代iMacや第5世代iPodなどが特に高い評価を得ています。
現在デザインを監督するのはジェフ・ウィリアムズ氏
現在、Appleでは最高執行責任者(COO)であるジェフ・ウィリアムズ氏がインダストリアルデザインとユーザーインターフェースの両方を監督しており、昨年にエヴァンス・ハンキー氏が退社してからというもの、かつてのアイブ氏のような人物像は不在となっています。
そのような状況下でもAppleは同社初の複合現実(MR)ヘッドセットVision Proの発売にこぎつけていますが、同機はアイブ氏の在任中に開発が始まっているため、依然としてアイブ氏の影響力は大きく残っていると言えます。