Apple Watch Ultra 2/S9の販売が再び停止〜来週、機能劣化で再開?

Apple Watch Ultra 2 ban US_1200

Apple Watch Ultra 2 ban US_1200
 
Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9血中酸素ウェルネスが、Masimoが保有する血中酸素飽和度測定用センサーに関する特許を侵害していると訴えられている問題に関し、米国では明日から再び販売が停止されるようです。
 
Appleは、米国で販売するこれらのモデルにおいて血中酸素ウェルネスを無効化することで紛争を回避するとみられており、早ければ来週リリースされるwatchOS10.3で対応することが考えられます。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9が、米国で明日からまた販売停止になる。
2. 米国では、来週公開のwatchOS10.3で血中酸素ウェルネスが無効化される可能性がある。
3. 血中酸素ウェルネスに変わるヘルスケア機能として、Apple Watch Xの血圧測定に期待。

米国で明日から販売停止、早ければ来週に機能制限して販売再開か

血中酸素ウェルネスを巡る紛争により、米国では販売停止と再開を繰り返していたApple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9ですが、Appleからの販売停止措置の一時停止要請が却下されました。
 
これに伴い、米国では太平洋標準時の1月18日午後2時(日本時間では1月19日午前7時)から、Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 9の販売が再び停止されることになります。
 
今回の特許紛争で焦点になっているのは血中酸素ウェルネスであるため、これを無効化すれば販売を再開できる見通しです。
 
そのため、早ければ来週リリースされるwatchOS10.3でAppleは米国では血中酸素ウェルネスを無効化する可能性があります。

Apple Watch Xの血圧測定機能に期待

現在の状況から考えると、血中酸素ウェルネスに関して米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から医療用ソフトウェアとしての認可を取得しようと計画すること自体困難と考えられます。
 
血中酸素ウェルネスの測定精度は低いとはいえ訴求力のあるヘルスケア機能の1つですので、今秋に発売される見込みのApple Watch Xでは血圧測定機能など新たなアピールポイントを用意することが重要になります。
 
 
Photo:9TechEleven(@9techeleven)/X
(FT729)

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