新興市場インドがAppleの成長エンジンに!売上高が過去最高

Apple インド

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Appleは新興諸国、特にインドにおいて、売上高を大きく伸ばしていることが、最近の業績発表から明らかになりました。
 
現地時間2023年11月2日に行われた、Appleの2023年度第4四半期(7月〜9月)業績発表において、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、同四半期のインドにおける売上高が2桁成長を記録、過去最高額となったことを明かしました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 2023年7月〜9月期、Appleのインドでの売上高は過去最高を記録。
2. 前年同期比でインドでの売上高は2桁増になった。
3. 2023年中にAppleはインドにApple Storeを2店舗オープンしている。

インドやブラジル、メキシコなどでは売上増を記録

Appleによると、2023年7月〜9月期の世界全体での売上高は895億ドルでした。地域別の売上高は北米・中南米が401億1,500万ドルで、前年同期比で0.8%増とわずかにプラスだった以外、欧州(前年同期比1.4%減)、中華圏(同2.5%減)、日本(同3.4%減)、アジア太平洋(0.7%減)と、各地域で前年同期から減少しています。
 
しかし国別に見ると、インドを筆頭に、ブラジル、カナダ、フランス、インドネシア、メキシコ、フィリピン、サウジアラビア、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)などでは、売上高が前年同期比でプラスになったとのことです。

2023年にはインドにApple Storeを2店舗オープン

Appleのインドにおける市場シェアはまだ低いものの、クックCEOは同国の市場規模が大きく、中所得者層が拡大していることから、今後売り上げが大きく伸びる可能性を秘めていると考えているようです。
 
Appleは2023年に、インドのデリームンバイにApple Storeをオープンしており、直営店の進出もインドでの売上拡大に貢献していると思われます。

生産拠点としても重要なインド

またインドはAppleにとって、生産拠点としても重要な役割を果たしています。
 
Appleはこれまで生産を中国に全面的に依存してきましたが、コロナ禍でサプライチェーンに影響が出て以来、中国以外での地域、特にインドでの生産拡大に力を入れています。
 
インドでiPhone生産を開始した当初は旧モデルのみを生産していましたが、今年発売のiPhone15については中国とインドで同時に量産を開始インド製iPhone15が発売初日から登場しました。

 
 
Source:Notebookcheck
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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