iPhone15/15 Proの製造、中国当局によるFoxconnの工場調査が影響？

 
中国当局が、Foxconn（鴻海）の中国本土の複数の工場の税務調査や土地利用に関する調査を実施していることに関し、AppleはFoxconnによるiPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの製造台数に影響がおよぶと判断した場合、他社への製造委託台数を増やす可能性が高いとChina Timesが報じました。
 
Foxconnの製造台数は、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズでも最多数となっています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 中国の当局がFoxconnの子会社を調査していることに伴い、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの製造に影響がおよぶ可能性がある。
2. 製造に影響がおよぶとAppleが判断した場合、PegatronとLuxshare Precisionへの製造委託台数を増やす見込み。
3. Foxconnは、iPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの試作も担当する。

PegatronとLuxshare Precisionには追い風か

中国当局による税務調査や土地利用に関する調査は、Foxconnの広東省、江蘇省、河南省、湖北省の工場を対象に行われており、状況次第では製造ラインがフル稼働状態となっているiPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの製造に影響がおよぶ懸念があります。
 
そのため、製造に影響がおよぶと判断された場合、AppleはPegatron（和碩）と中国Luxshare Precision（立訊）へのiPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの製造委託台数を増やす可能性が高いと、China Timesが伝えています。
 

iPhone16シリーズにも影響がおよぶ懸念

Foxconnは、iPhone16シリーズの新製品導入（NPI：New Product Introduction）も担当するとみられており、2024年1月には試作に向けた設計図面が送付されると予想されています。
 
中国当局による調査が長引けば、FoxconnによるiPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズの量産開始時期にも影響がおよぶことが懸念されます。
 
iPhone16 Pro Maxの試作は、Luxshare Precisionも担当する見通しです。
 
 
Source:China Times
Photo:Apple Hub/Facebook
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