Apple Carは「先行き不透明」、量産するには企業買収しかない?

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かねてより開発とリリース延期の噂が何度も登場してきた、Appleの自動運転車「Apple Car」について、開発が本格的に行き詰まっているのではないかとの悲観的な見方が登場しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Carは計画の遅延や変更が度々報じられてきた。
2. 著名アナリストのミンチー・クオ氏も改めて計画の行き詰まりを指摘。
3. 登場は2026年〜2028年との噂もあるが、企業買収しない限り難しい可能性も。

全貌が見えてこないApple Car

公式に表明されたことはないものの、Appleが自動運転車を開発していることは以前から広く知られており、かつてTeslaの創業者であるイーロン・マスク氏も「(Appleの自動車業界参入は)公然の秘密だ」と語ったことがあります。
 
しかしマスク氏の発言から8年近くが経過しても、一向にApple Carの全容は見えてきません。
 
こうした状況について、著名アナリストのミンチー・クオ氏も、Project Titanと呼ばれるApple Carの開発プロジェクトが行き詰まっているのではないかとの展望を述べています。

企業買収しない限り量産は難しい

クオ氏によると、現時点でApple Carへの取り組みは「完全に不透明」で、自動車市場に参入するために何らかの買収戦略を採用しない限り、Appleが数年以内に量産まで漕ぎ着けることは難しいそうです。
 
同氏は以前からApple Carについて慎重な見方を示しており、「2024年までに自動運転車の製造を開始する」とReutersが2020年に報じた際も、「どんなに早くとも2025年、現実的には2028年以降になる」と主張していました。
 
そのほかにクオ氏のみならず、Bloombergのマーク・ガーマン氏も2022年末、Apple Carの計画が大幅に縮小されたとし、Appleが完全な自動運転車の開発を諦めたと指摘、高速道路など限られたシーンでの運転補助機能に限定し、10万ドル(約1,500万円)ほどで2026年に消費者向けに販売すると予想しています。
 
 
Source:X(Twitter)/mingchikuo via MacRumors
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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