Apple、2040年以降のチップ技術に関する新たな契約をArmと締結

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ソフトバンク傘下のArmは、モバイルチップアーキテクチャのライセンス供与において、世界で非常に高いシェアを占めています。AppleもiPhone、iPad、Mac用のカスタムチップの設計にArmの技術を使用していますが、今回両社間で2040年以降のチップ技術に関する新たな契約が結ばれたことが明らかになりました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. ArmがAppleと2040年以降の長期契約を結んだことが明らかになった。
2. Armの新規株式公開に関する書類の中で契約の存在が判明。
3. Armはその省電力デザインにより昨今のモバイル端末に欠かせないものとなっている。

新規株式公開に関する書類の中に記述が発見

AppleとArmとの新たな長年の協力関係について記されていたのは、5日に提出されたArmの新規株式公開(IPO)に関する書類の中においてです。
 

当社はApple2040年以降に及ぶ新たな長期契約を締結し、Appleとの長年の協力関係を継続し、AppleがArmアーキテクチャにアクセスできるようにします。

 
この文書の中では、Apple、AMD、Google、Intel、Nvidia、Samsung、TSMCなどの企業が総額7億3500万ドル(約1,083億円)を上限としてArm株を購入することに対して興味を示していることも明かされています。チップメーカー各社は、Arm株を保有することにより、Armの経営に対して影響力を持つことを期待しているようです。

ArmのIPOの準備を進めてきたソフトバンク

ソフトバンクは、ArmのNvidiaへの売却が規制当局の監視対象となって以来、IPOの準備を進めてきたとされています。
 
Appleは1990年のArmの創業当初からの提携企業のひとつであり、1993年のハンドヘルドコンピュータNewtonにもArmチップが採用されていました。Armチップはその省電力のデザインのため、現在モバイル端末には欠かせないもののひとつとなっています。
 
 
Source:Reuters
Photo:Arm
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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