iPhone15シリーズ向け部品生産状況やカラーなど最新情報を著名アナリストが報告

Apple イベント

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Appleは現地時間9月12日に、iPhone15シリーズなどの新製品を発表するイベントを開催すると正式に発表しました。
 
Appleサプライヤーに独自の情報ソースを持つTF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が、部品の生産状況を中心に、iPhone15/15 Proシリーズに関する最新情報を伝えています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15シリーズではCIS、パネル、バッテリー、フレームの供給不足が課題だった。
2. 現在そのほとんどの不足問題が解消されつつある。
3. クオ氏はProのカラーをグレー、ホワイト、ブラック、ブルー、標準をブラック、ピンク、ブルー、グリーンと予想。

CIS問題は工場の生産能力拡大で解消

クオ氏によれば、iPhone15シリーズの生産において、CMOSイメージセンサー(CIS)、ディスプレイパネル、バッテリー、チタンフレームの供給不足が課題となっていました。
 
CISについては工場の生産能力が拡大したためほぼ解決したものの、まだiPhone15/15 Plusの出荷台数の10%〜15%に影響が出ているとのことです。

ディスプレイは生産分担の調整で解決か

ディスプレイパネルの問題は、サプライヤーの生産分担を調整することで解決したと、クオ氏は述べています。
 
クオ氏は具体的に記していませんが、7月にThe Informationが、LG DisplayでiPhone15 Proシリーズ向けOLEDディスプレイの製造において問題が発生していると報じていました。
 
そのためiPhone15 Proシリーズの初期出荷台数が減るとの懸念がありましたが、LG DisplayのぶんをSamsung Displayが補うことで、生産不足が解消された可能性があります。

バッテリーとチタンフレームは生産歩留まりが向上

バッテリーとチタンフレーム不足の問題は、主に生産歩留まりを上げることで解決された模様です。
 
チタンフレームの生産上の課題は、加工が難しいことと、開発段階でデザインが大幅に変更されたことにありました(2023年第2四半期に感圧式ボタン搭載の中止が決まった)。
 
なお噂どおり、チタンフレームは軽量なため、iPhone15 Proシリーズの軽量化が実現すると、クオ氏は見ています。

iPhone15/15 Proシリーズのカラーは?

量産開始時期については、iPhone15 Pro Maxが他の3モデルよりも遅れているそうです。
 
そしてiPhone15 Proシリーズのカラー「グレー」「ホワイト」「ブラック」「ブルー」の4色、iPhone15シリーズのカラーは「ブラック」「ピンク」「ブルー」「グリーン」の4色になると、クオ氏は予想しています。

 
 
Source:Medium/Ming-Chi Kuo
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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