iOS17の「ヘルスケア」は心の健康管理を強化!眼精疲労対策も充実

‎iOS17 ヘルスケア iPhone Mania

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iOS17では、「ヘルスケア」アプリに多くの新機能が追加されます。心の健康状態を記録できるほか、日光のもとで活動した時間を自動測定し、画面と目の距離を自動測定して注意を促します。iPad版アプリでは、大きな画面で情報を一覧表示可能になります。
 
※記事中の機能や使用しているスクリーンショットは、取材に基づく特別な許可に基づき使用しています。機能やデザインは、iOS17/iPadOS17パブリックベータのものであり、正式版では変更される可能性がありますのでご了承ください。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17の「ヘルスケア」新機能をまとめて紹介。
2. 心の健康状態を記録し、不安障害やうつ病に関する質問票も。
3. 画面と目の距離が近いと注意を促し、日光を浴びた時間を自動記録。

 

iOS17では「ヘルスケア」にも多くの新機能

iPhoneやApple Watchの「ヘルスケア」は、ユーザーのプライバシーを保護しながら健康に関する情報を集約できるApple純正アプリです。
 
9月の公開が見込まれるiOS17で追加される「ヘルスケア」では、以下の新機能が追加され、より広い範囲の健康情報を記録可能になります。
 
iOS17で追加される「ヘルスケア」の新機能を米メディアMacRumorsがまとめているのでご紹介します。

 

その時々の感情と1日の心の状態を記録

iOS17で追加される「心の健康状態」では、その時々の感情あるいは一日を通した全体的な気分を記録できます。記録することは、自分の気持ちを理解し心の健康を保つのに役立つほか、心の状態に影響を及ぼす要因の把握に活用できます。
 
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現在の一時的な感情、一日を通した感情のいずれも、スライダーを動かして「非常に快適」「快適」「やや快適」「普通」「やや不快」「不快」「非常に不快」の7段階で記録できます。
 
選択に応じて、快適なら暖色系、不快なら寒色系に色が変化し、画面中央のアイコンも変化します。一時的な感情は何度でも記録でき、一日の感情は再度記録すると書き換えられます。
 
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感情を選択すると、対応する感情を表す言葉を選択します。快適なら「幸せ」「楽しい」「安心」などの言葉が、不快なら「怒り」「不安」「恐怖」などの言葉が上位に表示され、「さらに表示」をタップすると他の候補も表示されます。
 
次のページでは、その感情に大きく影響する要因を選択できるほか、「追加の情報」として自分の言葉で記録できます。
 
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記録を忘れないよう、リマインダーを設定しておくことができます。
 
記録した内容は、推移をグラフ形式で見られるほか、エクササイズ、マインドフルネス、日光下で過ごした時間、睡眠の時間と並べて表示できます。
 
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心の健康に関する質問票

iOS17の「ヘルスケア」アプリでは、心の健康に関する質問票が用意されており、不安障害とうつ病に関するリスクを把握できます。
 
質問票では、最近2週間の精神状態について全16問の質問に回答すると結果が表示され、結果をPDFで書き出すことができます。
 
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眼精疲労を軽減する「画面との距離」

iOS17では、眼精疲労や子供の近眼を防ぐための新機能として「画面との距離」が追加されます。この機能は「設定」の「スクリーンタイム」メニューから設定できます。
 
Face ID対応のiPhoneまたはiPadのTrueDepthカメラを用いて、画面と目の距離を測定し、推奨距離である30センチよりも近いと注意を促します。
 
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「日光下の時間」で日光を浴びることを促す

Apple Watchが覆われていない状態の時間が「日光下の時間」として自動で推計されます。
 
「ヘルスケア」アプリで、日光を浴びることには以下のようなメリットがあると解説されています。
 

  • 子供の場合、毎日屋外で80分〜120分過ごすことで近視/近眼になるリスクを下げる可能性がある。
  • 成人の場合、毎日屋外で20分間程度過ごすことで、心身の健康に様々な良い効果がある。
  • 屋外にいると遠くのものに目の焦点を合わせられるため、眼精疲労の軽減につながる。
  • 日光により、カルシウムの吸収、免疫系機能の維持などに重要なビタミンDの生成が促進される。
  • 日光を十分に浴びないと、夜の入眠が難しくなり気分や活力に影響が出る。

 
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「フォローアップリマインダー」で服薬忘れ予防を強化

iOS17では、iOS16で追加された「服薬」に、「フォローアップリマインダー」機能が追加されます。
 
最初のリマインダーから30分間以内に服薬を記録しない場合、リマインダーの通知が届きます。フォローアップリマインダーの通知は、ロック画面や集中モードでも表示される「重大な通知」を選択することもできます。
 
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iPadでも利用可能に

iPadOS17では、「ヘルスケア」アプリがiPadにも提供されます。
 
iPhoneやApple Watchと違って、iPadがヘルスケア関連の情報を自動収集することがありませんが、iPadの大きな画面で情報を確認できます。
 
iPadでは画面左側にナビゲーションバーが表示され、多くの項目から目的の情報を見つけやすくデザインされています。
 
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iOS17正式版の提供開始は9月中旬か

iOS17では、iPhoneのロック画面にウィジェットを表示してスマートディスプレイのように使える「スタンバイ」や、簡単に毎日の出来事を記録できる「ジャーナル」アプリなどの新機能が追加されます。
 
また、従来からiPhoneユーザーにおなじみのSafari写真AirDropなどのアプリや機能も大きく進化します。
 
iOS17正式版は、日本時間9月13日か14日と噂されるiPhone15シリーズ発表イベントで提供開始日が明らかにされ、その翌週前半に公開されると考えられます。
 
ただし、「ジャーナル」アプリやAirDropの新機能などは、iOS17公開当初は利用できず10月下旬の公開が見込まれるiOS17.1で利用可能になると思われます。
 
 
Source:MacRumors
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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