イーロン・マスク氏、AppleにXクリエイターから徴収する手数料の引き下げを要求か

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X(旧Twitter)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は現地時間8月2日、Xのサブスクリプションで収益を得るクリエイターに対するApp Storeの手数料の引き下げについて、Appleのティム・クックCEOと話し合う予定であることを明かしました。
 
マスクCEOは自身のX上で、Xのクリエイターが得る報酬の30%ではなく、Xが10万ドル(約1,400万円)以上の収益を稼ぐクリエイターから得た10%の手数料のうち30%を徴収するよう求める予定だと述べています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.マスク氏、Xクリエイターに対する手数料の引き下げをAppleに交渉予定。
2.X、収益が10万ドル未満のクリエイターからは手数料を取らず。
3.Appleはこれまで、手数料に関する規則に例外を設けたことはない。

マスクCEO、App Storeの手数料の引き下げを要求

マスクCEOによると、Xは収益が10万ドル未満のクリエイターからは手数料を取らず、10万ドルを超えたクリエイターからは収益の10%を徴収することになりますが、最初の12カ月は手数料が無料になるということです。Appleがこの要求に同意した場合、同社は収益が10万ドル以上のクリエイターからXが得た10%の手数料のうち30%を受け取る権利を得ることになります。
 
AppleはiOS版Xを通じて行われるアプリ内課金のサブスクリプション購入から、初年度は30%、2年目以降は15%の手数料を徴収しています。同社は、App Storeを通じた全てのデジタル商品の購入に対して同様の手数料を徴収しており、その規則に例外を設けたことはありません。
 
Appleは手数料をクリエイターから直接ではなく、クリエイターに料金を支払う各購読者から徴収しているため、マスクCEOの要求を実現するには、現在のアプリ内購入の設定では対応できないということです。
 

FacebookもAppleの手数料に抗議

Facebookは、クリエイターが「サブスクリプション」機能を介して得た購読料から徴収する手数料についてAppleに抗議していますが、Appleは方針を変えていません。Facebookは代わりに、モバイル端末ではなくWeb上で購読することでクリエイターを支援することを奨励しており、これはマスクCEOがAppleから徴収される手数料を制限するために利用できる方法です。
 
マスクCEOは過去にもApp Storeの手数料を批判しており、Appleが徴収する手数料を「間違いなく不適切」とし、「インターネットの利用に30%課税するようなもの」としています。
 
 
Source:9to5Mac
Photo:Elon Musk/X
(m7000)

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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