Facebook、Appleの売上手数料に不服「中小事業者にダメージ」

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    Facebookが、Appleがアプリケーション内課金に課している手数料について、「新型コロナウイルスが蔓延している状況において、中小事業者やクリエイターを圧迫している」と訴えています。

    FB、有料オンラインイベント開催機能を発表

    Facebookは現地時間8月14日、米国を含む20カ国(日本は含まれていない)において、有料オンラインイベントの主催を可能とする新機能を発表しました。新型コロナウイルスの影響でイベントの開催が困難な現状において、オンラインイベントの収益化を可能にし、中小ビジネスを支援するのが目的としています。
     
    ページおよびコンテンツが条件に準拠している必要がありますが、主催者はFacebook Liveで大人数を対象とした大型イベント、もしくはMessenger Roomで少人数の有料イベントを開き、参加者から参加料を徴収することができます。

     
    Facebookはコロナ禍において中小事業者とクリエイターを支援するという目的から、少なくとも来年までは、有料イベント売上に対し手数料を免除すると明言しています。

    Appleは手数料免除を拒否

    しかしFacebookがAppleに、この有料イベント料金支払いに限り、通常発生する30%のApp Store手数料を免除するか、もしくは料金支払いにおいて同社の決済アプリFacebook Payを利用させてほしい(その場合はFBがすべてのコストを負担)と申請したところ、却下されたそうです。
     
    Facebookアプリの責任者であるバイス・プレジデントのフィジー・シモ氏はブログにおいて、「残念なことに、Appleは当社の要望を却下したため、中小事業者には一生懸命稼いだ収益の70%しか支払われない」と述べています。
     
    Webサイト上で支払いが行われた場合、またはAndroidスマートフォンにおいてFacebook Payで支払われた場合は、収益の100%が主催者に支払われます。
     
    App Store手数料を巡っては、手数料支払いを回避しようとしたEpic Gamesの人気ゲーム「フォートナイト」がApp Storeから削除され、大きな話題を呼んだばかりです。

     
     
    Source:Facebook via TechCrunch
    (lunatic)

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