Appleのゲーム移植ツール「Game Porting Toolkit」がアップデート

game porting toolkit

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AppleはmacOS Sonomaで、開発者がほとんど労力をかけずにWindowsゲームをMacに簡単に移植できる「Game Porting Toolkit」を発表しました。このツールはまだベータ版ですが、先週最初のアップデートが行われました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleはWWDC23で「Game Porting Toolkit」を発表した。
2. 開発者がほとんど労力をかけずにWindowsゲームをMacに簡単に移植できる。
3. 最初のアップデートが先週行われ、FPSが大きく向上した。

ツールはWWDC23で発表

Game Porting Toolkit」は、WWDC23で発表された開発者のためのゲーム移植ツールです。Windowsのゲームを簡単にmacOSに移植できるというもので、WindowsソフトウェアをUnix環境(macOSやLinuxなど)に変換する人気のオープンソースプラットフォームWineがベースとなっています。
 
ただし、AppleのツールはDirectX 12をリアルタイムでMetal 3に変換できるなど、オリジナルのWineと比べて多くの改良が加えられています。
 
今回このツールの最初のアップデートが公開されましたが、重要な機能強化が含まれているとのことです。

FPSが大きく改善

Game Porting Toolkit beta 1.0.2アップデートは、ゲームのパフォーマンスを大幅に向上してくれます。YouTuberのアンドリュー・ツァイ氏のテストによれば、ほとんどのシナリオでゲームがより高いフレームレートで動作していることがわかったとのことです。
 
新バージョンでは、M1 Maxチップを搭載したMacで人気ゲーム「エルデンリング」を実行した際のフレームレートが、26フレーム/秒から32フレーム/秒に向上しています。M2 Ultra Macで「サイバーパンク2077」を実行した場合、平均フレーム/秒は8フレーム/秒から18フレーム/秒になったそうです。
 
このツールはApple Developerサイトで入手可能で、誰でもダウンロードしてWindowsゲームを実行することができます。
 
 
Source:Andrew Tsai/YouTube via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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