Vision Proの初年度の生産台数が大幅減〜廉価版の発売時期にも影響と報道

Vision Pro

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Vision Pro発売後1年間での生産台数は当初予定の100万台を大きく下回り、40万台以下にとどまると、Financial Timesが報じました。
 
生産台数が大幅に減少する理由についてFinancial Timesは、AppleはVision Proの生産規模を拡大することについて確証を得ていないと説明しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Vision Proの発売後1年間での生産台数は、40万台以下にとどまるかもしれない。
2. 当初計画では、100万台を生産する予定だった。
3. 生産台数が減少する理由の1つは、ソニー製マイクロ有機ELディスプレイの歩留まり率が影響している可能性。

廉価版の発売時期が延期、サプライチェーンに課題

Vision Proの生産ラインに詳しい複数の関係者からの情報としてFinancial Timesは、Vision Proの生産は複雑かつ困難であるため、初年度の生産目標台数を削減するに至ったと伝えています。
 
関係者はまた、生産が容易ではないことの影響は、Appleが計画しているVision Proの廉価版にも及んでおり、発売時期が延期されたと述べています。
 
これは、廉価版を発売する前にVision Proを安定的に生産できるように改善する必要があることを示しています。
 
そもそも、Vision Proの発売時期が2024年にずれ込んだのも、開発者がアプリを開発するための時間を確保するためのものではなく、サプライチェーンの問題に関連している模様です。

生産台数減少の理由の1つは、ソニー製ディスプレイ?

Financial Timesによれば、Vision Proの組立作業を担当するLuxshareが2024年に生産できるのは、40万台以下にとどまるとのことです。
 
また、Vision Pro用の部品を供給するサプライヤーからの情報として、初年度は13万台〜15万台分の部品供給しか求められていないと、Financial Timesは伝えています。
 
Vision Pro用の部品で課題となっているものの1つはマイクロ有機ELディスプレイで、同部品の歩留まり率は低く、供給するソニーは生産規模を拡大するのを躊躇しているようです。
 
Appleはこのことを不満に感じており、Vision Pro(第2世代)用マイクロ有機ELディスプレイの開発を、LG DisplayおよびSamsung Displayに依頼した可能性が高そうです。
 
 
Source:Financial Times
Photo:Apple
(FT729)

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ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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