Appleのサプライヤー、これまで以上にインドの比率高まる

サプライヤー責任

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Appleが新たに公開したサプライヤーリストでは、中国への依存度が以前に比べて低下し、かわりにインドの比率が増しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが新たに公開したサプライヤーリストでは、インドの比率が増している。
2. 中国への依存度が以前に比べて低下している。
3. Appleは、将来的に25%まで引き上げたいと考えているようだ。

インドの存在感高まる

今回Appleが公開したサプライヤーリストでは、世界中で19社がリストから削除され、18社が新たなサプライヤーとして追加されました。このうち中国は8社が削除され5社が追加されています。一方でインドは3社増え、合計で14社となりました。
 
すでにAppleはiPhone生産の5%〜7%をインドで行っていますが、将来的には25%まで引き上げたいと考えているようです。今秋に登場予定のiPhone15シリーズについても、iPhone15とiPhone15 Plusについては、Wistronのインド工場を買収した現地のコングロマリット企業Tataが請け負う見通しです。
 
また4月には、Appleがベトナムに続いてタイでも、MacBookシリーズの製造を開始することを検討しているとの報道がありました。

依然として中国は重要だが

中国開発フォーラムに登壇したティム・クック最高経営責任者(CEO)が「Appleと中国はともに成長し、互いに支え合う関係を築いてきた」と語るように、依然として両者の関係が緊密なのも確かです。事実、今回発表されたサプライヤーリスト上位188社のうち、151社が中国に施設を有しています。
 
しかし、以前から指摘されてきたコスト高に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や米国との緊張高まりで顕在化した地政学的リスクなど、サプライヤーを多様化させたいとAppleが考える事情も頷けるものがあります。
 
 
Source:Apple(pdf) via AppleInsider,SCMP
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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