露大手Aeroflot航空の従業員ら、盗難されたiPhoneなど50億円超を密輸

Aeroflot ロシア 密輸

Aeroflot ロシア 密輸
 
ロシアの大手航空会社Aeroflot(アエロフロート・ロシア)の従業員が結託して、iPhoneやiPad、Apple Watchなどを含む、累計5,000万ドル(約52億円)以上のデバイスを密輸していたことが発覚しました。

盗難されたApple製品を密輸

米連邦捜査局(FBI)や税関、国境警備隊などの捜査によって、Aeroflot航空の元&現行職員10人が訴追されていたことが分かりました。米司法省によると、彼らがロシアから米国へ密輸していた電子デバイスは盗難されたもので、多くがApple WatchやiPad、iPhoneなどのApple製品だったそうです。
 
問題となった航空会社の従業員たちは、米国で盗まれたApple製品を受け取り、税関を通さずにロシアに密輸を繰り返していました。米国側が「被告らは、米国の輸出法と規制をかいくぐるために米国内とロシアで業者ネットワークを用いる、国際的密輸組織のメンバーだった」と指摘しているように、犯行は相当大掛かりで組織立っていたことが分かっています。

一度に数千万円相当のApple製品も

捜査の過程では、クルーの荷物から数万ドル(数百万円)相当の電子デバイスが発見されており、一度に運ぶ量もかなり大規模だったようです。例えば、被告の一人は2019年の8月〜12月で100万ドル(約1億円)相当を超えるApple製品1,000台以上を密輸、別の被告も2019年10月5日に25万ドル(約2,600万円)相当のApple製品235台を9つのスーツケースに入れて密輸を行いました。
 
ロシア最大手の航空会社による大規模な組織的犯行とあって、ロシア政府も沈黙を保つわけにはいかなかったようで、政府のスポークスマンは「どのような処罰が下されるのかは分からない」と前置きしたうえで、「企業側(Aeroflot)も適切な方法に則って利益を守ることができるはずだ」とコメントを発表しています。
 
 
Source:AppleInsider,TASS
Photo:Airbus
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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