不正入手した個人情報で、3億円分のApple製品購入した双子に有罪


     
    米大手キャリアAT&Tのデータベースに不正アクセスし、第三者の個人情報を悪用してApple製品を次々と購入していた双子が、米国で有罪の判決を下されました。

    被害総額は最低でも3億円超

    今回禁錮4年4カ月の判決を受けた双子は、2019年3月〜2020年1月にかけて、AT&Tの顧客アカウント情報を2,366件盗み出し、これを使って数百万ドル分のiPhone、iPad、Apple Watchを購入したことが判明しています。
     
    裁判記録によれば、この2人はバレないように全米26カ所の家電量販店で受け取りを行い、マイアミに戻って売りさばくといった行為を繰り返していました。判明しているだけでも、購入総額は215万5483.78ドル(約3億1,215万円)に上ります。

    車両からは拳銃も

    双子は2021年3月に逮捕されましたが、犯行に使われていた車両からは、29台のiPhone、11台のiPhone Pro Max(正確なモデル名の記載なし)、6台のiPad Pro、3本のApple Watchのほか、拳銃やパスポートなど、明らかに普通ではない品々が押収されています。
     
    4年4カ月の刑期のみならず、賠償金として36万ドル(約5,210万円)を支払うことも二人には命じられていますが、これまで不正入手したApple製品の総額よりなぜ大幅に低いのかは分かっていません。
     
    なおこの判決は、マイアミ空港内で作業員が2万ドル(約290万円)超のApple製品を盗んだとして起訴された直後に下されています。
     
    また、数億円規模の大規模な犯行としては、ロシアのアエロフロート航空職員らが結託して、盗難iPhoneなど50億円超を密輸していた事件も過去には存在します。
     
    Source:AppleInsider,Justice.gov
    (kihachi)

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