Apple Watchの転倒検出機能、ひき逃げ事故に遭った男性を救う

Apple Watch

Apple Watch 転倒検出
 
米ミネソタ州のある男性が自宅近くで車にはねられた際に、Apple Watchの転倒検出機能が動作したことで救急隊に自動通報が行われ、救命された事例が報告されました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watchの転倒検出機能が動作したことで、救命された事例が報告された。
2. Appleのティム・クックCEOに今回の事故の詳細についてメールを送った。
3. ブロッドコーブ氏は「彼は私の回復を願い、転倒検出機能を開発したのだと教えてくれた」と語った。

Apple Watchが自動通報

事故に遭ったマイケル・ブロッドコーブ氏は自宅近くで大きな車の音を聞き、確認のために通りに数歩出たところで車にはねられました。ブロッドコーブ氏によると、その車は彼を確認することなく走り去ったということです。彼はこの事故で、肋骨と尾骨に怪我を負っています。
 
ブロッドコーブ氏が事故に遭った際、装着していたApple Watchが激しい転倒を検知したことで救急隊に自動通報が行われ、緊急連絡先にはメッセージが送信されました。彼は、事故について以下のように語っています。
 

数歩通りに出たら車が角を曲がってきて、そのままぶつかってきました。ただショックで、車にはねられる時の衝撃の大きさに驚きました。Apple Watchは、私が激しく転倒し一定時間経過しても応答がなかったため、911に通報したのです。私がそこに倒れていただけなら、家族が私を探さなければなりませんでした。それは「難しいシナリオ」です。

 
警察によると事故を起こした運転手は17歳の少年で、事故後に少年の家族が警察署に連絡したということです。警察は、その少年に事情聴取を行い、起訴の判断を下す前に捜査を終えていると伝えられています。

クックCEOからメールの返事が届く

ブロッドコーブ氏は、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に今回の事故の詳細についてメールを送っています。彼は返信を期待していませんでしたが、クックCEOから返事をもらえたということです。
 
ブロッドコーブ氏は、「彼は私の回復を願い、こうした事故が起こった時のために、転倒検出機能を開発したのだと教えてくれました」と、クックCEOとのやり取りについて話しています。

Apple Watchの転倒検出機能で人命が救われた事例

これまでApple Watchの転倒検知機能によって、人命が救われた事例は多数報告されています。
 
例えば2022年1月には、米ジョージア州クレイトン郡モローに住む男性が氷点下の屋外で転倒し、意識を失いましたが、Apple Watchの転倒検出機能により消防署への通知が行われ救命できた事例が報告されました。また同年3月には、米国に住む女性が、Apple Watchの転倒検出機能で救命されただけではなく、診察と治療の過程で肺がんも見つかった事例も報告されています。
 
 
Source:CBS News via 9to5Mac
Photo:Apple
(m7000)

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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