脚本家組合のストライキでApple TV+ドラマ「セヴェランス」シーズン2の製作中断

Severance second

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米ハリウッドの脚本家約12,000人からなる脚本家組合(WGA)によるストライキによって、Apple TV+の人気ドラマ「セヴェランス」のシーズン2の製作が中断されていることが明らかとなりました。WGAは、脚本家の賃上げや待遇改善、人工知能(AI)の規制などを求めて映画テレビ製作者連盟(AMPTP)と交渉を行っていましたが、現行契約が満了となる現地時間5月1日までに両者は合意に至らず、5月2日よりストライキを決行しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple TV+の人気ドラマ「セヴェランス」のシーズン2の製作が中断されている。
2. 脚本家の賃上げや待遇改善、人工知能の規制などを求めて映画製作者連盟と交渉。
3. 同作品の製作には「脚本の問題」や「1話あたりの予算の膨張」などの問題がある。

セヴェランスが製作を中断

Deadlineによると、WGAとハリウッドの労働組合「国際舞台演劇・映画従事者同盟(IATSE)」の組合員は、5月8日にセヴェランスが製作されているニューヨークのYork Studiosにピケを張り、「Teamsters(米労働組合)」のメンバーは、ピケットラインを超えることを拒否したと伝えられています。
 
セヴェランスは、「Lumon Industries」と呼ばれる謎の会社が舞台となっており、アダム・スコット演じるマーク・スカウトは手術で仕事と私生活の記憶を分離された社員たちのチームを率いる責任者を務めています。マークはワークライフバランスに疑問を持ち、自分たちの仕事に関わる真実を明らかにしていきます。
 
この作品は、米国の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で98%という高スコアを獲得するなど高い評価を得ており、ハリウッド批評家協会賞で3つの賞を獲得し、第74回エミー賞では、メインタイトルデザイン賞及び音楽賞(作曲賞シリーズ部門)を受賞しました。
 
なお、今回のストライキによって、Apple TV+のコメディドラマ「マネー 〜彼女が手に入れたもの〜(原題:Loot)」のシーズン2の製作も中断されています。

セヴェランスのシーズン2が直面しているその他の問題

セヴェランスのシーズン2を取り巻く問題は、WGAのストライキだけではありません。同作品のシーズン2の製作は、製作総指揮を務めるダン・エリクソン氏とマーク・フリードマン氏の対立により、「大幅な遅れ」に直面しているということです。
 
両者は、シーズン1が公開される前に「お互いを憎み合うことになった」ため、フリードマン氏は番組製作から離れようとしましたが、同作の監督を務めるベン・スティラーに説得され、とどまることになったと伝えられています。
 
そのほか、シーズン2の製作には「脚本の問題」や「1話あたりの予算の膨張」などの問題があるものの、Apple TV+は、同作品をあと2シーズン製作したいと考えているようです。
 
 
Source:TV Line,Deadline via 9to5Mac,AppleInsider
Photo:Apple TV+
(m7000)

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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