Apple、iPhone15 ProでFoxconnの生産比率を減らす
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple、秋発売のIPHONE 15 PROシリーズでFoxconnへの発注数を減らす。
2. PegatronとLuxshareへの発注数を増やしていると、台湾メディアが報じている。
3. Foxconnの独占供給体制は崩れるとの予想は以前からあった。
Appleは、この秋発売するiPhone15 Proシリーズにおいて、Foxconnへの発注数を減らし、PegatronとLuxshareへの発注数を増やしていると、台湾メディア工商時報が報じています。
PegatronとLuxshareもiPhone15 Proを生産
同メディアによると、iPhone15 Proシリーズにおいては、PegatronがiPhone15 Proの12%、LuxshareがiPhone15 Pro Max(工商時報はiPhone15 Ultraと記載)の15%を組み立てる見通しとのことです。
2022年発売のiPhone14 Proシリーズは、Foxconnが組み立てを単独受注していたため、新型コロナウイルス感染症に端を発する問題や暴動が発生、工場の稼働が一時的に停止すると、iPhone14 Proシリーズの供給数が大幅に減少するというトラブルに発展しました。
Appleは同様の問題の発生を回避するため、今年は最初からFoxconnだけでなく、PegatronとLuxshareにもiPhone15 Proシリーズの生産を発注したようだと、工商時報は伝えています。
以前よりFoxconnの独占供給体制は崩れるとの予想
iPhone15 Proシリーズでは、Foxconnの独占供給体制は崩れるとの予想は以前からありました。Appleサプライヤーの内情に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏は昨年11月の時点で、AppleはiPhone15 Proシリーズの製造委託先を分散させる可能性があると指摘しています。
またクオ氏はその際に、AppleはFoxconn鄭州工場の減産分を補うべく、PegatronとLuxshareに対しiPhone14 Proシリーズの総生産台数の約10%ずつ(両社合計で約20%)を発注したとも伝えています。
iPhone15 Proの組み立て受注により、Luxshareの今年のiPhone生産台数は大幅に増加する見込みです。工商時報によると、2022年のLuxshareのiPhone出荷台数は約2,000万台でした。しかし今年は最大で5,000万台まで増えるとの予想があります。
Source:工商時報
(lunatic)