プレミアムスマホ、世界スマホ市場の売上高の半分以上に到達〜史上初

    iphone14 pro

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    2022年、スマートフォンの売上は世界的に12%減少しましたが、600ドル(約78,500円)以上のプレミアムモデルは1%の増加がみられたことが調査会社Counterpoint Researchの調査で明らかになっています。プレミアムスマホ市場が占めた売上の割合は、世界スマホ市場の55%に達し、初めて半分の大台を超えてきました。

    プレミアムモデルが伸びた理由は複数

    Counterpointによれば、プレミアムスマホの売上が昨年伸びた理由として、より高額なデバイスを購入できる富裕層の消費者が、廉価モデルを買う顧客よりも経済的な煽りを免れることができたことが挙げられる、とのことです。その結果、エントリーおよびミッドレンジの売上は減少しています。
     
    加えて、生活がスマホ中心になるにつれ、人々がデバイスにより多くの費用をかけるようになり、より長い期間保持するようになったことも挙げられています。昨年、1,000ドル(約130,750円)以上の価格帯のセグメントが最も急速に成長(前年比で38%増)したのはこのためです。
     
    また、それぞれの市場でのデバイスの「プレミアム化」傾向もプレミアムスマホの売上増に貢献しています。人々がアップグレードサイクルを経るにしたがって、北米のような成熟した市場だけでなく、新興国でも3台目、4台目の端末に突入する消費者が増え、持つデバイスのプレミアム化が進んでいるそうです。

    Appleはプレミアム市場でのシェアをさらに拡大

    Appleは昨年、世界プレミアム市場でのシェアを75%に伸ばしました。2021年の71%から4ポイントアップしており、 売上高は前年比で6%増加しています。
     
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    2018年〜2022年のプレミアムスマホ市場のOSシェアの変化を示したグラフを見ると、2019年を境にAppleの市場シェアが数年連続で増加しているのがわかります。
     
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    Appleはエントリー〜ミッドレンジを含める世界スマホ市場でも2022年第4四半期にトップシェアを獲得したことが先日わかったばかりです。Appleは特にアジアと北米で大きなシェアを占めており、両地域で1位のベンダーとなりましたが、ヨーロッパやラテンアメリカ、中近東ではトップベンダーの座を逃しています。
     
     
    Source:Counterpoint Research
    Photo:Trusted Reviews
    (lexi)

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