Apple Watchは医療従事者や個人に利益をもたらすとの報告

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Apple Watchを用いて、鎌状赤血球症(SCD)における血管閉塞(VOCs)に伴う痛みの強さを測定することで、血管閉塞が起きていないかどうかを予測する研究が行われました。
 
VOCsは予測が難しく、治療が困難であるため、入院の主な原因となっています。研究では、Apple Watchによって心拍数、心拍数の変動、カロリーなどのデータを収集し、機械学習アルゴリズムを使用して、痛みの強さを測定、血管閉塞の予測が試みられました。

Apple Watchが血管閉塞の予測に役立つ?

アメリカ国立医学図書館は、アメリカ国立生物工学情報センターが実施したApple Watchを用いた研究について投稿しました。この研究には、20人のSCD患者が参加し、Apple Watchのデータと電子医療記録から痛みのスコアを収集し、機械学習アルゴリズムを使用して痛みのスコアが予測されました。
 
結果として、最も正確な予測を行うことができたのはランダムフォレストモデルで、精度は84.5%、RMSE(主に回帰分析において使用される、実際の値と予測値の間の誤差を示す数値)は0.84でした。RMSEは値が小さいほどモデルの性能が良いと判断されます。
 
今回の研究は、患者における血管閉塞の発生を予測するために、Apple Watchのようなモバイルヘルステクノロジーを活用することができる可能性を示唆しています。

Appleはヘルスケアにますます注力

Apple Watchのヘルスケア機能によって命を救われたという事例は後を絶ちませんが、さらにヘルスケア機能を拡充し、血糖値測定機能を搭載したApple Watchのプロトタイプの開発が行われているとも報じられています。
 
Apple Watch以外にも、AirPodsもヘルスケア製品へのアップグレードが噂されています。すでにAirPodsは一部のユーザーに補聴器の代わりとして使用されており、生活に欠かせないヘルスケアデバイスとしての様相を示し始めています。
 
 
Source:アメリカ国立医学図書館 via Patently Apple
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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