Apple Watch Series 9でついにSoC刷新か!?新機能、仕様など予想

    Apple Watch S9 iM

    Apple Watch S9 iM
     
    例年通りであれば今年の9月に発表されるであろうApple Watch Series 9について、TechRadarが改良点や新仕様を予想しています。
     
    同メディアは、Apple Watch Series 6以降、名前を変えただけで中身が同じままのシステム・オン・チップ(SoC)がApple Watch Series 9ではS9として刷新されると考えています。

    最大の注目点は、S9の製造プロセス微細化が実現するか否か

    TechRadarがApple Watch Series 9で改良されるだろうと挙げている点は、「SoCの大幅な改良」「バッテリー駆動時間の延長」「アクションボタンの追加」「デザインの小変更」です。
     

    SoCの大幅な改良

    SoCの大幅な改良は、実現する可能性が高いと考えられます。Apple Watch用SoCであるS6〜S7は、名前を変えただけで中身は同じとの情報があります。
     
    これらは全て、TSMCの7nmプロセスで製造されているようですがそのTSMCは現在、最先端プロセスを5nmから3nmに移行させています。
     
    TSMCは3nmプロセスでの半導体製造を各社から受注しており、最初にAppleとIntel向けのものを製造するとみられていましたが、Intel製品の製造は延期された模様です。
     
    結果、Appleは同プロセスでの半導体製造を独占できるようですので、TSMCはiPhone15 Proシリーズ用A17 Bionic、Mac用M3だけではなく、Apple Watch Series 9用S9を製造(製造委託)する能力もあると推察されます。
     
    または、iPhone14 Proシリーズ用A16 BionicやMac用M2の3nmプロセス移行で製造余力が生じる5nmプロセスでの製造になるだけでも、S9は性能向上するでしょう。
     
    TSMCの5nmプロセスで製造される半導体は、7nmプロセスで製造される半導体と比べて「同性能での消費電力改善率が30%」「同消費電力での性能向上率が15%」「トランジスタ密度は1.8倍」になると、TSMCが発表していました。
     
    Bloombergのマーク・ガーマン記者も、S9は3年ぶりに刷新されたチップになると予想しています。
     

    バッテリー駆動時間の延長

    SoCの製造プロセス微細化は、搭載するトランジスタの増加による処理能力の向上だけではなく、消費電力削減も実現されます。
     
    結果、バッテリー容量が変わらなくても駆動時間が伸びることに繋がります。
     
    また、技術革新によりバッテリー外寸が変わらなくても容量増加が実現することも期待されます。
     
    こうした2つの側面から、Apple Watch Series 9でバッテリー駆動時間が延びるとするのは妥当な予想でしょう。
     

    アクションボタンの追加

    Apple Watch Ultraに搭載されたアクションボタンが、1年遅れでApple Watch Series 9に搭載されると予想するソースがあります。
     
    他モデルとはいえ既に採用されているボタンですので、Apple Watch Series 9への搭載を期待するのも理解できます。
     
    ただし、新たにボタンを搭載することで、本体内部へのボタン追加=バッテリー搭載スペース減少を招きます。
     
    例えばS9で実現される省電力化を駆動時間延長ではなく、必要とされるバッテリー容量削減に活用すれば、アクションボタン搭載スペースの確保に繋がる可能性があります。
     

    デザインの小変更

    Apple Watch Series 9のデザインが大きく変更されることはないながらも、小変更の可能性はあるというのがTechRadarの見立てです。
     
    例えば、ベゼルを細くするケース素材に新しいものを用いる、ケースを薄型化する、程度の変更であればそれほどコストをかけずに真新しさを出せるかもしれません。
     
     
    Source:TechRadar, Power On
    (FT729)
     
     

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次