携帯キャリア各社、iPhone14のアップデート呼びかけ。衝突事故検知を修正

Apple iPhone Apple Watch 衝突事故検出

Apple iPhone Apple Watch 衝突事故検出
 
ソフトバンク、NTTドコモ、楽天モバイルの各社が、iPhone14シリーズや最新のApple Watchで、緊急番号に意図せず発信されてしまうケースがあるとして、最新のOSへのアップデートを呼びかけています。

iPhone14シリーズ、最新Apple Watchのアップデートを

iPhone14シリーズと、Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultra、Apple Watch SE(第2世代)において、意図せず緊急番号(119番など)に発信されてしまうとして、ソフトバンク、NTTドコモ、楽天モバイルが2月17日、最新のiOSにアップデートするよう案内しています。
 
iPhone向けの最新のアップデートはiOS16.3.1で、Apple Watch向けはwatchOS9.3.1です。日本時間2月14日に公開されたこれらの最新バージョンでは、「衝突事故検出の最適化」が行われています。

衝突事故を自動検出、ユーザーの反応なければ自動通報

2022年秋に発売されたiPhone14シリーズとApple Watchの各モデルでは、衝突事故を検出して緊急通報先に自動で電話をかける衝突事故検出機能に対応しており、初期設定では有効になっています。
 
緊急通報機能は、「設定」アプリの「緊急SOS」メニューの「激しい衝突事故発生後に電話」で設定を確認・変更できます。
 
iPhone14 Pro 設定 衝突事故検出
 
この機能は、iPhoneやApple Watchが自動車の衝突や横転とみられる激しい衝撃を検知すると警報音を発して警告を表示し、10秒間何も操作がない場合にはさらに10秒間のカウントダウン後に自動で緊急通報先に電話する、というものです。
 
同機能に対応したiPhoneとApple Watchの両方を身につけている場合、Apple Watchに警報が表示され、Apple Watchで通報先と通話できます。
 
ユーザーが無事であれば、「キャンセル」をタップして通報を取り消すことができます。
 
緊急通報機能のおかげで事故から救出された事例も複数報告されている一方、ジェットコースタースキーなど、衝撃の誤検知による通報も複数発生しています。

消防庁「間違って通報したら間違った、と伝えて」

各社は、アップデートの呼びかけとともに、総務省消防庁のWebサイトを案内しています。
 
消防庁は、救急車や消防車が必要ない場合にはユーザーが自分でキャンセルできることを案内するとともに、意図せず緊急通報につながってしまった場合は、電話を切らずに間違って通報してしまったことを伝えてほしい、と呼びかけています。
 
消防庁 「スマートフォンから自動で発信する機能について」
 
また、通報内容が確認できない場合、通報者が通報中に意識を失った場合も考えて折り返しの電話をすることがあるとして、折り返しの電話があったら必ず電話に出て、間違えた旨を伝えてほしい、とも呼びかけています。

 
 
Source:ソフトバンク, NTTドコモ, 楽天モバイル, 総務省消防庁, Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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