iPhoneの衝突検出機能によって救急隊が8分で事故現場に到着

衝突事故検出

衝突事故検出
 
iPhoneに搭載されている衝突事故の検出装置によって、事故発生からわずか8分後に救急隊が現場に到着することに成功しました。隊員を待っていたのは悲惨な現場でしたが、自動通報がなければこれほど迅速な対応はできなかったでしょう。

もしiPhone14がなかったら

オーストラリアのタスマニア州で深夜1時、自動車事故が発生したと救急隊のもとに警察から報告が入りました。現場に駆けつけると、高速道路から外れたピックアップ・トラックが切り株に衝突しており、繋いでいた馬運車が転がっている状態でした。
 
すぐさま負傷した5人(うち重傷は1人)は病院に運ばれ事なきを得たものの、馬運車に乗っていた馬4頭のうち2頭は事故で死亡し、残りの2頭はその場で安楽死となりました。
 
この悲惨な事故で奇跡的にも救急隊が8分で駆けつけられたのは、たまたま警察が附近を巡回していたのに加え、被害者が所有していたiPhone14からの自動通報があったことだ、とタスマニア警察は発表しました。衝撃を検知したiPhoneが、事故現場への行き先をユーザーの代わりに通報してくれたのです。
 
事件に対応した警部は「今回の衝突事故のように意識を失った人がいた場合、警察へ素早く通報すべきなのは確かだ」とし、iPhone14シリーズから搭載された衝突検知機能の意義を認めました。

誤通報によるトラブルも指摘されるが

アップデートで改善はされたものの、iPhoneの衝突検知機能は万能ではなく、自動車の事故とスキーでの急停止や転倒を区別できずに誤通報を繰り返すトラブルなどが、米国や日本で指摘されています。
 
ユーザーからの反応がない場合、持ち主が物理的に反応できない状態だと判断し、iPhoneは自動で20秒後に通報を行うため、これらの誤報によって、肝心の事故への対応が遅れてしまう懸念についても議論がなされています。
 
しかし一方で、今回の事件のようにiPhoneによる通報がなければ、より悲惨な事態に発展していたケースがあるのもまた事実なのです。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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