大手4キャリア利用者のスマホ料金は月額8,913円、契約データ容量は7GB以下が最多

    iPhone14 Pro (hato/iPhone Mania)

    iPhone14 Pro (hato/iPhone Mania)
     
    MMD研究所は「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の結果を発表しました。大手キャリア、オンライン専用プラン、サブブランド、MVNOのサービスを利用するスマートフォンユーザーの、毎月の支払料金、契約しているデータ容量、実際に利用したデータ容量などを比較しています。

    月額料金把握は約8割、分割払い利用者は約半数

    MMD研究所の「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」は、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女36,535人を対象として、2022年9月17日~9月22日の期間にインターネットで実施しています。回収サンプルを人口構成比に合わせるためのウエイトバック集計をしています。
     
    回答者に、通信契約をしている通信会社に支払っている月額の通信料金を把握しているか聞いたところ、把握している回答者は82.4%でした。
     
    端末を分割払いしている回答者(わからないを除く)は52.6%と約半数でした。

    MVNOの平均料金は4大キャリアの半額以下

    利用している通信会社に支払っている平均月額料金(通信+通話+端末)は、以下のとおりでした。
     
    4大キャリアを基準にすると、オンライン専用プラン(ahamo、LINEMO、povo)は約27%、サブブランド(Y!mobile、UQ mobile)は約43%、MVNOは56%、料金が低くなっています。
     

    • 大手4キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを含む):8,913円
    • 大手3キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを除く):9,526円
    • オンライン専用プランユーザー:6,478円
    • キャリアサブブランドユーザー:5,072円
    • MVNOユーザー:3,889円

     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     
    2021年11月に実施した前回調査と比較すると、大手3キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを除く)で1,055円、キャリアサブブランドユーザーで400円、MVNOユーザーで48円、平均月額料金が増加しています。
     
    2020年10月の調査からの推移をみると、大手3キャリア、キャリアサブブランド、MVNOともに2021年に大きく下がった料金が、2022年に小幅ながら増加に転じる傾向が見られます。
     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     

    通信+通話の月額料金、MVNOは4大キャリアより67%安い

    契約している通信会社に支払っている通信+通話の月額料金(「わからない」を除く)を、通信サービスの種別ごとにまとめたのが以下のグラフです。
     

    • 大手4キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを含む):「3,000円~4,000円未満」が14.6%で最多、月額平均通信料金は4,683円
    • 大手3キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを除く):「3,000円~4,000円未満」が15.2%で最多、月額平均通信料金は5,150円
    • オンライン専用プランユーザー:「2,000円~3,000円未満」が36.4%で最多、月額平均通信料金は3,133円
    • キャリアサブブランドユーザー:「2,000円~3,000円未満」が29.3%で最多、月額平均通信料金は2,468円
    • MVNOユーザー:「1,000円~2,000円未満」が39.7%で最多、月額平均通信料金は1,567円

     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     
    通信+通話の月額平均料金は、4大キャリアを基準にするとオンライン専用プランは約33%、サブブランドは約47%、MVNOは約67%それぞれ低くなっており、端末代金を含む料金よりも差が広がっています。

    分割払いの端末代金も大手キャリアで高く

    通信会社に端末代金を分割で支払っている回答者に、月間の支払額(「わからない」の回答を除く)を聞いた結果が以下のグラフです。
     

    • 大手4キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを含む):「2,000円~3,000円未満」が21.5%で最多、平均支払代金は月額4,230円
    • 大手3キャリアユーザー(Rakuten UN-LIMITを除く)(n=10,154)は「2,000円~3,000円未満」が21.5%で最多、平均支払代金は月額4,376円
    • オンライン専用プランユーザー:「2,000円~3,000円未満」が29.8%で最多、平均支払代金は月額3,345円
    • キャリアサブブランドユーザー:「1,000円~2,000円未満」が25.7%で最多、平均支払代金は月額2,604円
    • MVNOユーザー:「1,000円~2,000円未満」が35.0%で最多、平均支払代金は月額2,322円

     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     
    4大キャリアの平均端末代金を基準にすると、オンラインプランは約20%、サブブランドは約38%、MVNOは45%それぞれ安くなっています。
     

    契約データ容量、大手キャリア、サブブランド、MVNOは7GB以下が最多

    契約している通信会社の月間データ容量プランを聞いた結果、最も多かったデータ容量は以下のとおりです。
     

    • 大手4キャリア(Rakuten UN-LIMITを含む):「小容量(1GB以下~7GB)」が46.6%
    • 大手3キャリア(Rakuten UN-LIMITを除く):「小容量(1GB以下~7GB)」が49.9%
    • オンライン専用プラン:「中容量(8GB~30GB)」が70.9%
    • キャリアサブブランド:「小容量(1GB以下~7GB)」が61.8%
    • MVNO:「小容量(1GB以下~7GB)」が71.8%

     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     

    実際の利用データ容量、大手キャリアユーザーは持て余し気味?

    直近で利用しているスマートフォンの月間データ容量で、最も多かった回答は以下のとおりです。
     

    • 大手4キャリア(Rakuten UN-LIMITを含む):「小容量(1GB以下~7GB)」が57.6%
    • 大手3キャリア(Rakuten UN-LIMITを除く):「小容量(1GB以下~7GB)」が56.6%
    • オンライン専用プラン:「中容量(8GB~30GB)」が48.8%
    • キャリアサブブランド:「小容量(1GB以下~7GB)」が68.3%
    • MVNO:「小容量(1GB以下~7GB)」が75.9%

     
    MMD研究所「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
     
    契約しているデータ容量と実際の利用容量を比較すると、4大キャリアでは大容量(31GB〜無制限)を契約している割合が28.6%に対し、実際に利用しているのは7.5%と、大容量を持て余すユーザが目立ちます。
     
    オンライン専用プランでは、中容量(8GB~30GB)を契約している割合が70.9%に対し、実際に利用しているのは48.8%と、利用可能なデータ量に対して実際の利用容量が少ないユーザーが多くなっています。
     
    サブブランド、MVNOのユーザーは契約容量と実際の利用容量の傾向に大きな差がなく、実際の利用に見合ったプランを契約しているユーザーが多い様子がうかがえます。

     
     
    Source:MMD研究所
    (hato)

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