「独身の日」の中国スマホ販売は前年比11%減。AppleはiPhone14を割引販売

    Apple iPhone14

    Apple iPhone14
     
    中国でオンラインショッピングが盛り上がる「独身の日」(11月11日)前後の期間におけるスマートフォン販売台数は前年比11%減少した、とCounterpointが発表しました。AppleはiPhone14を値引き販売して、販売台数を伸ばしています。

    「ゼロコロナ」政策で消費者心理が冷え込む

    中国で「独身の日」と呼ばれる11月11日の前後は、各オンラインショッピングサイトで大規模なキャンペーンが実施され、この期間に多くの企業が1年で最も多くの売り上げを記録します。
     
    調査会社Counterpointは、2022年の「独身の日」におけるスマートフォン販売台数は、前年比で11%減少したと発表しました。中国における「ゼロコロナ政策」による厳格な行動制限により、消費者心理が冷え込んだことが原因とみられます。
     
    Counterpoint 2022年「独身の日」スマートフォン販売台数
     

    AppleはiPhone14を約12%割引して販売

    Appleは、最新モデルiPhone14を5,298人民元(約104,400円)と、通常価格の5,999人民元(約118,300円)から約12%割引して販売しました
     
    この販売価格は、iPhone13を5,699人民元(約112,400円)で販売した昨年をさらに下回る、近年にない野心的なプロモーションであり、iPhone14の販売台数を伸ばすのに効果的でした。
     
    なお、AlibabaではiPhone14シリーズが1分間に約100億円販売され、値下げされたiPhone14 Plusが特によく売れた、との報道もあります。

    Xiaomiの売上高は前年比17%減

    Androidスマートフォンは、XiaomiやOnePlusといったオンラインに特化したブランドが積極的なプロモーションを実施しました。
     
    Xiaomiは、Mi12シリーズで最大1,300人民元(約25,600円)の大幅な値引きを行い、一時的に販売が伸びたものの、最終的な売上高は前年比17%減少しました。

    iPhoneなどのハイエンド製品とローエンド製品が好調

    価格帯別では、iPhoneを中心としたプレミアムモデルとローエンドモデルの販売が、ミッドレンジと比べて好調という結果になった、とCounterpointは分析しています。
     
    しかし、多くのAndroidスマートフォンメーカーは「独身の日」に合わせた主力製品のアップデートを行いませんでした。OPPOのReno9、VivoのX90、HONORの80は11月下旬に発売される予定です。
     
    Counterpointは、これらの新製品は2022年第4四半期(10月〜12月)の売上高を引き上げることが期待されるが、2022年全体で見込まれる2桁のマイナス成長を変えるには不十分だろうと予測しています。
     
     
    Source:Counterpoint
    Photo:Apple
    (hato)

     
     

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次