iFixit、AirPods Pro(第2世代)の分解動画を公開。修理は不可能

iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解

iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
iFixitが、AirPods Pro(第2世代)分解動画を公開しました。これまでのAirPodsシリーズと同様に分解修理は不可能として、iFixitはAppleの姿勢を批判しています。

再生素材のマグネットを使用したAirPods Pro(第2世代)

iFIxitが、iPhone14iPhone14 Pro MaxApple Watch Ultraに続き、AirPods Pro(第2世代)分解動画を公開しました。
 
AirPods Pro(第2世代)のX線写真で、黒い影になっている部分は、Appleが環境への取り組みとして発表していた再生素材のレアアースを用いたマグネットです。
 
AirPods Pro(第2世代) AppleEvent 2022年9月
 
AirPods Pro(第2世代)の内部に多くのマグネットが使われていることがわかります。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
なお、修理業界を代表する企業であるiFixitは、リサイクルには多くのエネルギーを消費するので、修理するほうが環境に良い、と主張しています。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 

イヤホンをこじ開けて分解

iFixitは、AirPods Pro(第2世代)を開けるために、万力で挟んで力を加え、わずかな隙間をこじ開けています。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
接着剤に埋まったZIFコネクターに難儀したものの、取り外せてからは分解作業は順調に進んだそうです。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
ドライバーとバッテリーはイヤホン内部に詰め込まれており、取り出すのにひと苦労です。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
AirPods Pro(第2世代)のステム(耳から飛び出す棒の部分)には、1本のアンテナとH2チップが入っていました。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
ステムの先端部分をヒートガンで熱して開けると、中にはマイクと接着剤が入っていました。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
ステム部分を切り開くと、アンテナと、タッチコントロール用の静電容量式タッチセンサーが姿を表します。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 

Lightningポートとストラップ穴をつなぐ部品

充電ケース底面のLlightningポートと側面のストラップ取り付け穴は、金属製の板状の部品でつながっており、この部品は4カ所の精巧なハンダ付けで固定されています。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
なおLumafieldは、AirPods Pro(第2世代)充電ケースのCTスキャン画像から、この金属製の部品は「探す」用のアンテナではないか、と推測していました。

修理は不可能、とAppleを批判

AirPods Pro(第2世代)を分解したiFixitは、初代AirPodsAirPods(第2世代)初代AirPods Pro、AirPods(第3世代)のシリーズ製品と同様、接着剤が多用された構造のため修理は不可能と指摘し、使い捨てられる製品は環境にマイナスだ、とAppleを批判しています。なお、AirPodsシリーズで唯一、修理しやすさの評価が高かったのはAirPods Maxでした。
 
iFixit AirPods Pro(第2世代) 分解
 
iFixitの公開した動画はこちらでご覧ください。
 

  
 
Source:iFixit/YouTube
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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