iFixit、AirPods Pro(第2世代)の分解動画を公開。修理は不可能
iFixitが、AirPods Pro(第2世代)の分解動画を公開しました。これまでのAirPodsシリーズと同様に分解修理は不可能として、iFixitはAppleの姿勢を批判しています。
再生素材のマグネットを使用したAirPods Pro(第2世代)
iFIxitが、iPhone14、iPhone14 Pro Max、Apple Watch Ultraに続き、AirPods Pro(第2世代)の分解動画を公開しました。
AirPods Pro(第2世代)のX線写真で、黒い影になっている部分は、Appleが環境への取り組みとして発表していた再生素材のレアアースを用いたマグネットです。
AirPods Pro(第2世代)の内部に多くのマグネットが使われていることがわかります。
なお、修理業界を代表する企業であるiFixitは、リサイクルには多くのエネルギーを消費するので、修理するほうが環境に良い、と主張しています。
イヤホンをこじ開けて分解
iFixitは、AirPods Pro(第2世代)を開けるために、万力で挟んで力を加え、わずかな隙間をこじ開けています。
接着剤に埋まったZIFコネクターに難儀したものの、取り外せてからは分解作業は順調に進んだそうです。
ドライバーとバッテリーはイヤホン内部に詰め込まれており、取り出すのにひと苦労です。
AirPods Pro(第2世代)のステム(耳から飛び出す棒の部分)には、1本のアンテナとH2チップが入っていました。
ステムの先端部分をヒートガンで熱して開けると、中にはマイクと接着剤が入っていました。
ステム部分を切り開くと、アンテナと、タッチコントロール用の静電容量式タッチセンサーが姿を表します。
Lightningポートとストラップ穴をつなぐ部品
充電ケース底面のLlightningポートと側面のストラップ取り付け穴は、金属製の板状の部品でつながっており、この部品は4カ所の精巧なハンダ付けで固定されています。
なおLumafieldは、AirPods Pro(第2世代)充電ケースのCTスキャン画像から、この金属製の部品は「探す」用のアンテナではないか、と推測していました。
修理は不可能、とAppleを批判
AirPods Pro(第2世代)を分解したiFixitは、初代AirPods、AirPods(第2世代)、初代AirPods Pro、AirPods(第3世代)のシリーズ製品と同様、接着剤が多用された構造のため修理は不可能と指摘し、使い捨てられる製品は環境にマイナスだ、とAppleを批判しています。なお、AirPodsシリーズで唯一、修理しやすさの評価が高かったのはAirPods Maxでした。
iFixitの公開した動画はこちらでご覧ください。
Source:iFixit/YouTube
(hato)