AirPods Proの分解レポート、iFixitが公開
AirPods Proの分解レポートをiFixitが公開しました。AirPods Pro本体内からは、ボタン式バッテリーが発見されています。
カッターで切断して分解
発売されたばかりのAirPods Proを、各種ガジェットの分解レポートで知られるiFixitが分解しています。
AirPods Proの部品は、AirPods(第1世代)、(第2世代)と同様、接着剤で固定されているため、カッターで切断して分解しています。
ボタン型バッテリーが発見
AirPods Proの内部からは、Varta製のボタン型リチウムイオン充電池が発見されています。
CP1254と刻印がある3.7Vのボタン型電池の容量は不明ですが、SamsungのGalaxy Budsに使われているボタン型電池(CP1154)に似ているものの、やや小さいとのことです。
Appleは、AirPods Proのバッテリー持続時間について、ノイズキャンセリングを使わなければAirPods(第2世代)と同じ5時間、使った場合は4.5時間の連続再生が可能、と説明しています。
H1チップのケース内部にはアクセスできず
AirPods(第2世代)と同じ、H1チップが格納されているAppleロゴの入ったケースの内部にはアクセスできませんでした。
AirPods Proの内部からは、2個のマイク、金メッキ加工されたアンテナ、H1チップ、感圧センサーらしき部品が1本につながった状態で発見されています。
充電ケースのバッテリー容量は拡大
横長になったAirPods Proの充電ケースは、万力を使って分解しています。
AirPods(第2世代)の充電ケースと同じBroadcom製のワイヤレス充電モジュールのほか、充電制御用と思われるNXP製のチップなどが発見されています。
充電ケースに内蔵されているバッテリーは2セル構造で、サイズは1.98 Whと、AirPods(第2世代)の1.52Whよりも大型化しています。
修理のしやすさは10点中0点
iFixitは、AirPods Proについて、第1世代、第2世代のAirPodsと同じく、修理が不可能として、修理のしやすさを10点満点中0点と評価しています。
なお、Appleは、テクノロジーメディアWIREDに対して、AirPods Proの材料はリサイクル可能ではあるものの、小型化と製法の都合上、修理は不可能であることを認めています。
An update to Monday’s report: Apple has confirmed that the new AirPods Pro are no more repairable than previous versions of the wireless earbuds. The pods are made partly with recyclable materials but due to size and build process (i.e glue) it doesn’t repair. Just replace.
— Lauren Goode (@LaurenGoode) October 30, 2019
iFixitは、分解の様子を撮影した動画も公開しています。
保証対象外の故障・紛失の場合、片方9,800円
AirPods Proのシリコン製イヤーチップは、4ドル(約435円)で購入可能です。
もし、保証対象外の故障時や、紛失した場合は、片方9,800円が必要になりますが、購入時または購入日から30日以内に「AppleCare+ for ヘッドフォン」(税別3,400円)に加入しておけば、保証期間が2年間に延長されます。
Source:iFixit
(hato)