景気後退はiPhone14よりもApple Watchに影響か

Apple Watch S7 SE

Apple Watch S7 SE
 
世界的な景気後退が懸念される現在、消費者の購入を大きく左右するのが価格であるのは当然です。
 
しかし「余裕があれば欲しいもの」に分類されるApple Watchは、iPhoneよりも不況の影響を受けると、投資銀行JP Morganが分析しています。

Proの値上げは確実と予想

JP Morganは近く発表されるiPhone14シリーズについて、iPhone14の標準モデル(iPhone14)の価格はiPhone13から据え置き(値上げの可能性もゼロではない)としつつ、iPhone14 Proシリーズ(iPhone14 Pro、iPhone14 Pro Max)はiPhone13 Proシリーズと比べ「確実に値上げされる」と予想しています。

値上げされてもiPhoneは売れる

しかしたとえ値上げされたとしても、iPhone14シリーズは売れるとJP Morganはみています。ただし売上を伸ばしたいのであれば、Apple Trade In(Appleの下取りサービス)の推進や、Buy-Now-Pay-Later(後払い)の導入が重要になるとのことです。
 
またAppleは以前より、iPhoneのサブスクリプション型販売を開始するといわれており、この販売形式もiPhoneの売上を後押しすると、JP Morganは述べています。

Apple Watchは不況の影響を受けやすい

景気後退でも売れると予想されるiPhoneに対し、JP Morganが懸念するのがApple Watch Series 8と新たに発表されるApple Watch Proの売れ行きです。
 
消費者心理を考えたとき、iPhoneに比べApple Watchなどのウェアラブルは余裕があれば欲しいものに分類されるため、景気の影響を受けやすいのだそうです。
 
また900ドル〜と予想されるApple Watch Proの価格も、売れ行きに影を落としそうです。
 
 
Source:AppleInsider
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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