MacBookのバタフライキーボードの集団訴訟、5,000万ドルの支払いで和解へ
MacBookに採用されていたバタフライキーボードは、薄さを追求するためのデザインにより内部にホコリやゴミが溜まりやすく、次第にキーボードが打てなくなる問題が報告されていました。米国で集団訴訟に発展していたバタフライキーボード問題は、Appleが5,000万ドル(約68億円)を支払うということで和解へと向かっていることが明らかになりました。
アイブ氏がデザインしたキーボード
MacBookのバタフライキーボードは、Apple最高デザイン責任者だったジョナサン・アイブ氏が手かげたとされていますが、デバイスの薄さを追求するためのデザインが仇となり、耐久性が犠牲にされてしまいました。
今回集団訴訟で5,000万ドルの和解金が提示されたことで、米国内の対象MacBookを所有するユーザーは最大395ドル(約54,000円)の支払いを受けられる可能性があります。
対象となっているのは2015年〜2019年の間に米国内で購入されたバタフライキーボード搭載MacBookで、過去にAppleおよびAppleの正規サービスプロバイダからキーボード修理を受けている必要があります。
Appleは製品に非はないと主張
和解金の支払いに合意したAppleですが、訴訟内容にはいっさい同意していないようで、次のように記しています。
Appleは、本訴訟でなされたすべての申し立てを否定し、すべてのMacBookに欠陥があることを否定し、Appleが不適切または違法なことを行ったことを否定します。(後略)