Appleの5Gモデム開発、失敗ではなく遅延〜2023Q4に量産開始

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    失敗、法的問題、リソース不足など、Appleの5Gモデムチップ開発に関する情報が相次ぐなか、リーカーがWeiboに投稿された情報として、Appleの5Gモデム開発は単に遅れているだけで、2023年第4四半期には量産が始まるとTwitterに投稿しました。

    5Gモデムチップ開発に関する様々な情報

    Appleの5Gモデムチップ開発について、著名アナリストのミンチー・クオ氏が「失敗したようだ」と発言、その後米メディアPatently Appleは「Qualcommとの法的問題が要因」と伝えました。
     
    Bloombergのマーク・ガーマン記者は、他製品の開発に忙しく、5Gモデム開発に十分なリソースが配分できないのと、発熱問題が解決できていないためと報じています。

    Weiboへの投稿

    これらの情報についてリーカーのShrimpApplePro氏(@VNchocoTaco)は「Weiboへの投稿によると、Appleによるカスタム設計の5Gモデムは『失敗』したのではなく遅れているだけだ。量産開始時期は2023年第2四半期(4月〜6月)から第4四半期(10月〜12月)になった。5Gモデムのコード名は『Ibiza』で、3nmプロセスで生産される」とツイートしました。
     

    iPhone15シリーズにAppleの5Gモデムは間に合わない

    いずれにせよ、Apple独自開発の5Gモデムチップの量産開始が2023年第4四半期だとすれば、来年の秋に発売見込みのiPhone15シリーズには間に合わないということになります。

     
    つまりクオ氏のAppleは5Gモデム開発に「失敗した」という表現は言い過ぎだとしても、2023年のiPhoneに搭載される5GモデムがすべてQualcomm製となるという情報は正しく、Appleが自社開発モデムをiPhoneに搭載する頃(2024年以降?)には、Qualcommの他の事業が成長し、Appleからの5Gモデム受注を失ってもその他の売上で相殺できるとの見方もあながち間違いとは言えないかも知れません。
     
    またPatently Appleが指摘する法的問題や、ガーマン記者のいうリソース不足も、5Gモデム量産開始の遅れの原因となっている可能性があります。
     
     
    Source:ShrimpApplePro/Twitter
    (lunatic)

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