iOS15.4.1でiPhoneのバッテリー持ちが改善?実験結果が残念なことに
Appleがバッテリー持ちの改善をうたって公開したiOS15.4.1について、9モデルのiPhoneを使って実際のバッテリー持続時間をテストした動画が公開されました。
バッテリー消費の改善をうたうiOS15.4.1
iOS15.4.1についてAppleは、バッテリーが早く消耗する問題を解決したとリリースノートに記しています。iOS15.4の公開後、一部のユーザーからバッテリーの消耗が激しくなったとの指摘が相次いでいました。
これまで、iOS各バージョンのバッテリー持続時間テストや動作速度テストの動画を公開しているYouTubeチャンネルiAppleBytesが、iOS15.4.1をインストールした9モデルのiPhoneを使ったバッテリーテストの動画を公開しています。
テストに使ったiPhoneと、新品時と比較したバッテリー容量は以下のとおりです。
- iPhone SE(第1世代):97%
- iPhone6s:100%
- iPhone7:100%
- iPhone8:98%
- iPhone XR:92%
- iPhone11:100%
- iPhone12:100%
- iPhone13:100%
- iPhone SE(第2世代):86%
テストは、画面の明るさを25%に統一、明るさの自動調節をオフにして、ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4」で高い負荷をかけてバッテリー残量が0になるまでの時間と、スコアを比較する方法で行います。
結果とiOS15.4との比較はこちら
各モデルのバッテリー持続時間とバッテリースコアは以下のとおりです。( )内に、iOS15.4との比較を記しています。
モデル | 持続時間 | スコア |
---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | 2時間 48分(-4分) | 1,680(-40) |
iPhone6s | 3時間 17分(+4分) | 1,970(+40) |
iPhone7 | 3時間 42分(+9分) | 2,211(+88) |
iPhone8 | 3時間 27分(+9分) | 2,068(+90) |
iPhone XR | 4時間 55分(-16分) | 2,933(-160) |
iPhone11 | 5時間 16分(-8分) | 3,150(-185) |
iPhone12 | 6時間 30分(+18分) | 3,893(+177) |
iPhone13 | 8時間 00分(-26分) | 4,790(-280) |
iPhone SE(第2世代) | 3時間 48分(変化なし) | 2,185(-88) |
9モデル中、改善は4モデルのみ
テストした9モデルのうち、バッテリースコアの改善が見られたのはiPhone6s、iPhone7、iPhone8、iPhone12の4モデルのみでした。
一方で、iPhone11のバッテリースコアはマイナス185、最新モデルiPhone13はマイナス280と、ともに大きく落ち込んでいます。
Appleがリリースノートでバッテリーの消費を抑えたと明言したiOS15.4.1についてiAppleBytesは「当然、大いに期待していた」そうですが、改善が見られたのはテストした9モデル中4モデルという結果について、「Appleはプラシーボ効果(効果があると思い込む心理作用)を期待しているのではないか」とコメントしています。
iAppleBytesによる動画はこちらでご覧ください。
Source:iAppleBytes/YouTube
(hato)