2021年10月〜12月の国内iPhone出荷台数、前年同期比12.6%の減少

    Apple iPhone13 Pro

    Apple iPhone13 Pro
     
    2021年第4四半期(10月〜12月)における日本国内の携帯電話・スマートフォン出荷台数を調査会社IDC Japanが発表しました。iPhoneは半導体不足などの影響もあり、出荷台数が前年同期比12.6%減少しています。

    半導体不足の影響続く、出荷台数は前年同期比10.6%減

    IDC Japanが3月7日に発表した、2021年第4四半期の国内携帯電話・スマートフォン市場実績値によると、従来型携帯電話とスマートフォンの合計出荷台数は前年同期比10.6%減となる1,022万台でした。
     
    スマートフォンの出荷台数は1,010万台で、前年同期比10.6%の減少です。
     
    前年同期比2ケタ減となった要因についてIDC Japanは、以前から懸念されていたSoCやディスプレイなどの部材不足による生産の減速を挙げています。
     
    なお、2020年第4四半期の国内出荷台数は、前年同期比から10.6%増えた1,143.2万台でした。

    iPhoneの出荷台数は526万台、前年比12.6%減

    OS別では、iOS(iPhone)は前年同期比12.6%減の526万台でした。IDC Japanは、iPhoneの出荷台数が想定を下回った原因は、iPhone13シリーズの売れ行きがiPhone12シリーズと比べて低調であったことと、部材不足と指摘しています。
     
    Androidの出荷台数は前年同期比8.4%減の484万台でした。Android系も、多くのベンダーが部材不足の影響を受けています。
     
    なお、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、2021年10月末の業績発表において、供給不足と製造の混乱により約6,815億円の減収になった、と発表しています。

    iPhoneのシェアは52.1%

    携帯電話とスマートフォンの合計出荷台数のベンダー別シェアは、Appleがシェアを前年同期比で1.1ポイント減らしながらも、51.5%でトップに立っています。
     
    2位以下は、シャープ(107万台出荷/シェア10.5%)、京セラ(94万台/9.2%)、富士通(68万台/6.6%)、ソニー(63万台/6.2%)と続いています。
     
    IDC Japan 「2021年第4四半期 国内携帯電話市場 出荷台数 ベンダー別 シェア」
     
    スマートフォンに限定すると、Appleのシェアは52.1%となります。なお、Androidが動作する折りたたみ端末、いわゆるガラホもスマートフォンに含まれています。
     
    IDC Japan 「2021年第4四半期 国内スマートフォン市場 出荷台数 ベンダー別 シェア」
     

    部材不足の影響は続く

    業界全体に影響を与えている部材不足の影響は、2022年第1四半期(1月〜3月)も続くだろう、とIDC Japanのアナリスト井辺将史氏は予測しています。
     
    井辺氏は、各キャリアは製品供給への懸念から仕入れ量を増やしているため、部材不足解消後のリバウンド需要の見込みは薄いだろう、とも述べています。
     
     
    Source:IDC Japan
    Photo:Apple
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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