非穿刺型血糖値測定機能搭載スマートウォッチの精度に関する研究結果がNatureに掲載

Apple Watch BP BS

Apple Watch BP BS
 
非穿刺型(非侵襲)血糖値測定機能を搭載したスマートウォッチのプロトタイプを用いて血糖値測定を行った場合の精度に関する研究結果が、NatureのMicrosystems and Nanoengineeringセクションに掲載されました。

84.23%の臨床上の精度を有すると報告

将来のApple Watchで実現されると非穿刺型(非侵襲)血糖値測定機能について、それを搭載したスマートウォッチのプロトタイプを用いて血糖値測定を行った場合の精度は84.23%だったとの研究結果が、報告されました。
 
今回の研究に用いられた血糖値測定機能付きスマートウォッチは、センサーを搭載したバンドとの組み合わせで血糖値を測定します。
 
本スマートウォッチによる血糖値の算出は経皮的に、手首部で間質液を測定することで行いますので、針(ランセット)を用いた血液の採取、センサーへの血液の点着は必要ありません
 
noninvasive-blood-glucose-monitoring-smartwatch
 
本研究には23名が参加、血糖値の測定結果はスマートウォッチのディスプレイか、ペアリングしたスマートフォンで確認することが可能でした。
 
こうして測定された血糖値をクラークエラーグリッド分析法によりAゾーン(最も望ましい範囲)とBゾーンを集計した結果、84.23%の臨床上の精度を有することが確認されました。
 
Clarke Error Grid

測定中に腕を動かしても測定結果に影響が及ぶことはなかった

今回の研究に用いたセンサーは、使用可能回数は4回で、1回の測定時間は17分です。穿刺型血糖値測定器での測定結果との比較は、6回の計測値にて行われました。
 
なお、糖尿病ではない協力者が非穿刺型(非侵襲)血糖値測定機能を搭載したスマートウォッチを両手に装着し、右手は動かしても良い状態、左手は動かさない状態にし、手の動きが測定結果に影響を及ぼすかの確認も行われました。
 
smartwatch-callibration-for-noninvasive-glucose-detection
 
結果、手の動きが測定結果に影響を及ぼすことはなかったと報告されています。
 
 
Source:Nature via MyHealthyApple, 量子科学技術研究開発機構
Photo:Profil Institut für Stoffwechselforschung, Tech Limited(@TechLimitedOne)/Twitter
(FT729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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