Apple、オランダ規制当局から4度目の罰金〜総額は26億円超

 
オランダの消費者・市場庁（ACM）は現地時間2月14日付けで、Appleに対して4度目の500万ユーロ（約6億5,250万円）の罰金を科しました。Appleはオランダ国内のマッチングアプリにサードパーティー決済の選択を許可するよう命じられていましたが、まだ適切な是正措置が講じていないとして、再度罰金となった模様です。

Appleの施策は十分でないとの判断

ACMはプレスリリースの中で、マッチングアプリの提供者が外部決済システムを使用したい場合、オランダで別途アプリのバイナリを提出しなければならないのは不合理であり、不利益をもたらす、と述べています。
 
また、Appleがマッチングアプリに対してApp Storeの決済システムか代替決済システムの二つに一つを選択するよう強要するなど、その他の要件についても懸念の声が上がっています。ACMは以前から、オランダではマッチングアプリでは決済オプションが選択可能であるべき、と述べています。

6億5,000万円超の罰金が今週も

ACMは、Appleに対して最高5,000万ユーロ（約65億円）の罰金を科す可能性があるとしていますが、同社が500万ユーロの罰金を受けるのは今週で4度目となります。
 
先月上旬、Appleは外部決済を使ったアプリ内課金に対して27%の手数料を課すことなど、オランダ国内のマッチングアプリへの対応のさらなる詳細を明らかにしました。
 
Appleは、App Storeで代替決済システムを許可することはプライバシーおよびセキュリティ上の脅威に繋がるとして、ACMの命令に反する意の声明を発表しています。
 
 
Source:ACM via MacRumors
(lexi)