2021年、iPhone国内出荷台数は史上最高。スマホの過半数は5G対応に
2021年1月〜12月の日本国内における携帯電話端末の出荷台数調査結果をMM総研が発表しました。iPhoneの出荷台数は2008年の日本発売以降、過去最高となりました。スマートフォン出荷台数のうち、5G対応モデルが58.1%と過半数を占めています。
2021年のスマホ出荷台数は過去最高
MM総研は2月9日、2021年暦年(1月~12月)における国内携帯電話端末の出荷台数調査結果を発表しました。
携帯電話端末の総出荷台数は3,654.2万台で、コロナ禍の影響で落ち込んだ前年から12.6%増加しています。
スマートフォンの出荷台数は3,374.4万台(前年比12.2%増)でした。2007年以降では、2017年の3,199.4万台を上回り最多となりました。
フィーチャーフォン出荷台数は279.8万台で、前年から17.1%増えています。フィーチャーフォン出荷台数の増加の要因についてMM総研は、auが2022年3月末に3Gサービスを終了するにあたり、4G対応フィーチャーフォンの出荷台数が増えた影響と分析しています。
スマホの92.9%はキャリアが販売、スマホの58.1%は5G対応
スマートフォン出荷台数のうち、キャリア4社(UQ mobile、Y!mobileを含む)による販売台数が3,135.9万台で、全体の92.9%を占めています。
キャリア4社以外が販売するSIMフリー端末(MVNO、家電量販店、メーカー直販店舗、オンラインなどでの販売)は、238.5万台(7.1%)でした。
キャリア出荷台数のうち、auショップでの販売が拡大したUQ mobileが前年比53.1%増、iPhoneシリーズの販売を開始した楽天モバイルが前年比58.7%増と、大幅に増加しています。
5Gスマートフォンの出荷台数は1,960.9万台で、前年比213.6%と大幅に増え、スマートフォン全体の58.1%と、過半数を占めています。
Appleが10年連続シェア1位、iPhone出荷台数は新記録
2021年の携帯電話端末メーカー別出荷台数シェアは、Appleが2012年から10年連続で1位を獲得しました。
iPhoneは、2008年に日本で販売を開始して以降、2014年を上回って過去最多の出荷台数を記録しています。
スマートフォンの出荷台数シェアは、2位がシャープ、3位がSamsung、4位がソニー、5位がFCNT(旧・富士通コネクテッドテクノロジーズ)でした。上位5メーカーで出荷台数の約83%を占めています。
MM総研によると、Androidスマートフォンでは、2万円〜3万円の端末が人気を集めており、ランク外ながらOPPOやXiaomiの出荷台数が伸びているとのことです。
各メーカーは出荷台数確保と高付加価値端末の戦略が重要に
今後のスマートフォン市場についてMM総研は、各メーカーは中低価格帯端末で台数・シェアを確保しつつ、二つ折りの2画面端末など高い付加価値を持つ高価格帯端末の訴求が重要になるだろう、と予測しています。
また、世界的な半導体不足による影響は、2022年も完全には解消されず、引き続き各メーカーの課題となるだろうとの見通しを示しています。
Source:MM総研
Photo:Apple
(hato)