MediaTek、Kompanio 1380を発表~高性能Chromebook向け

MediaTekのKomapnioシリーズの画像

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スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)市場で大きなシェアを誇るMediaTekが、高性能Chromebook向けの新チップを発表しました。
 
Kompanio 1380と名付けられたこのチップは6nmプロセスで製造され、Acer Chromebook Spin 513が搭載機として発売されることが予告されています。

6nmプロセスで製造されるKompanio 1380

MediaTekが発表したKompanio 1380は、6nmプロセスで製造されるハイエンドChromebook向けのSoCです。
 
CPUは3GHz動作のArm Cortex-A78 x 4を含む8コア構成で、GPUにはArm Mali-G57(5コア)を搭載します。
 
さらに、人工知能(AI)処理アクセラレータとしてAPU 3.0を搭載するなど、Chromebookの応用範囲をさらに広げそうです。
 
Kompanio 1380を搭載したChromebookとして、Acer Chromebook Spin 513の発売が予告されています。

Windows市場進出への布石?

Kompanio 1380はChromebook向けのSoCではありますが、スペックとしてはQualcommのArm版Windows向けチップであるSnapdragon 7c+ Gen3を超えており、性能上はWindowsを動作させることも不可能ではないと考えられます。
 
MediaTekはWindows市場への進出に意欲を見せており、Kompanioチップの進化によってWindows市場へ足がかりとしたいのかもしれません。
 
また、MediaTekは同社のKompanioシリーズにNVIDIAのGPUを組み合わせたゲームのデモをおこなうなど、多方面でPC向けの事業に力を注いでいます。

 
 
Source: MediaTek via Notebookcheck
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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