Snapdragon 8 Gen 1、実機でA15に性能と消費電力両面で惨敗

Snapdragon 8 Gen 1の画像

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Qualcommの新型フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であるSnapdragon 8 Gen 1とAppleのA15 Bionicを、実機上で比較した動画が公開されました。
 
オンラインゲームの原神を動作させた結果、Snapdragonは性能と消費電力の両面でA15に惨敗しています。

フレームレートがすぐ落ちるSnapdragon 8 Gen 1

この動画はGolden Reviewer氏がYouTube上に公開したものです。
 

 
Snapdragon 8 Gen 1を搭載したスマートフォンとしてMotorolaのEdge X30を、A15 Bionicを搭載したスマートフォンとしてiPhone13 Pro Maxを用い、オンラインゲームの原神を実行してフレームレートと消費電力を比較しています。
 
フレームレートの面では、A15 Bionicはテスト全体では平均57fpsを記録し、テストの後半は発熱により平均48fpsでした。
 
これに対し、Snapdragon 8 Gen 1は最初の1分はフレームレートが高かったものの、残りの9分は平均46fpsだったとのことです。

消費電力が大きいSnapdragon 8 Gen 1

Snapdragon 8 Gen 1の性能がすぐに落ちるのは、以前から指摘されていた消費電力の大きさによるものと考えられます。
 
A15 Bionicの消費電力が平均5.2ワットだったのに対し、Snapdragon 8 Gen 1は性能が落ちる前は平均9ワット以上の電力を消費しました。
 
このためチップの熱がすぐに上がり、熱暴走を避けるために動作周波数が低下してフレームレートが落ちたのでしょう。
 
さらに、フレームレートが落ちた後でさえSnapdragon 8 Gen 1は平均7.7ワットとA15を遙かに上回る電力を消費しました。

ゲーミングスマートフォンならSnapdragonの実力を発揮できる?

温度上昇はスマートフォンの設計にも依存するため、Motorola Edge X30以外のスマートフォンでは違う結果が得られる可能性もあります。
 
しかしながら、Xiaomi 12で同様のテストをおこなったところ、全く同じ結果が得られたとのことです。
 
より強力な冷却機構を持つスマートフォンなら異なる結果が得られるかもしれず、たとえばゲーミングスマートフォンならSnapdragon 8 Gen 1の性能をフルに引き出せるかもしれません。

 
 
Source: Golden Reviewer/YouTube via Notebookcheck
(ハウザー)

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