Apple、Foxconnのインドでの不祥事を受け“保護観察”処分に

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    インドFoxconnのiPhone工場が劣悪な労働環境のため強制的に閉鎖されたことを受け、Appleは同社に対して“保護観察中”であると告げた、とReutersが報じています。

    営業停止期間が10日に延長

    Foxconnのインド南部のスリペルブデュールにある工場は、当初1週間の閉鎖が予定されていましたが、10日間に延長される事態となっていました。労働者が宿泊していたホステルの一つで集団食中毒が発生した事件を受けてのことです。
     
    Foxconnは通常の17,000人体制での再開を認められず、わずか1,000人の従業員で組み立てラインを再始動させる必要があります。今回、Reutersの新たな報道により、AppleがFoxconnに対して、同工場を保護観察下に置くと通告したことが明らかになりました。

    Appleは監査人を派遣

    この“保護観察”が具体的に何を意味しているのかはわかっていませんが事態を重く見たAppleは、労働者の宿泊施設の評価を行うために監査人を派遣したとされています。
     
    Foxconnも、現地の経営陣をリストラするなどして対応しているとのことです。なお、労働条件の改善が行われるまでの間、全従業員の給与は支払われ続けるそうです。

    過去に同様の措置を行ったことも

    Appleは、2020年12月にWistronのインド工場で暴動が起きたときも、保護観察の概念を用いたことがあります。
     
    そのときAppleはWistronに対して、保護観察とは労働環境に是正措置が施されない限り、新たな仕事を請け負うことはできないことを意味する、と通知したとされています。
     
     
    Source:Reuters
    Photo:Foxconn
    (lexi)

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