Xiaomi、独自チップSurge P1で120W充電を実現~18分でフル充電完了

    Xiaomi Surge P1の画像

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    XiaomiはXiaomi 12シリーズの発表とともに、新たな独自チップである「Surge P1」を発表しました。
     
    これは充電制御のためのチップであり、業界初のシングルセルバッテリーに対する120W充電を実現し、4,600mAhのバッテリーを最短18分でフル充電できるとしています。

    Xiaomiにとって3番目となる独自チップのSurge P1

    Surge P1Xiaomiにとって3番目となる独自チップです。
     
    初の独自チップは2017年に発表されたシステム・オン・チップ(SoC)のSurge S1、2番目はカメラ画像処理チップのSurge C1でした。
     
    これに対してSurge P1は充電制御用のチップです。
     
    スマートフォンに使われるリチウムイオン電池は非常に繊細なバッテリーであり、より高い電力で充電するためにはより細かい電流制御や温度制御などが必要になります。
     
    このため、Surge P1は従来の充電制御用チップに比べ、回路規模が2倍、モード切替制御ロジックの複雑さも7倍になっています。
     
    さらに、起動回路や保護回路は9倍、駆動回路の設計も6倍複雑とのことです。
     
    これによりSurge P1は、デュアルセルのバッテリーよりも難しいとされるシングルセルのバッテリーに対する業界初の120W充電を可能としました

    4,600mAhのバッテリーが最速18分以内で100%に

    Surge P1を搭載することで、Xiaomi 12 Proはシングルセルの4,600mAhバッテリーに対し120Wでの充電が可能で、最速18分以内でフル充電可能となりました。
     
    iPhone13シリーズの場合、フル充電に90分ほど必要です。
     
    また、シングルセルのバッテリーを採用することで、デュアルセルのものに比べてサイズを増やすことなく400mAhのバッテリー容量の増量を実現しています。
     
    Xiaomi 12 ProはQualcommのSnapdragon 8 Gen 1とともに強力な冷却性能を搭載し、4,699元(約84,719円)から5,399元(約97,339円)で販売されます。

     
     
    Source: Xiaomi via Gizchina
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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