MediaTek、高価格帯Chromebook向けSoCを2022年にリリース

    MediaTekのChromebook向けロードマップ

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    低価格Chromebook向けシステム・オン・チップ(SoC)で高いシェアを誇るMediaTekが、高価格帯向けにも進出するようです。
     
    Kompanio 1200」と名付けられたチップを2022年にリリースすると予告しました。

    高価格帯Chromebookを狙ったKompanio 1200

    MediaTekは同社のExecutive Summitにおいて、プレミアムChromebookセグメント向けに「Kompanio 1200」と呼ばれるSoCをリリースすると予告しました。
     
    MediaTekはすでに、ArmアーキテクチャのCPUを搭載した低価格Chromebook市場において高いシェアを誇っています
     
    Kompanio 1200は同社が「プレミアムセグメント」と呼ぶ、400ドル(約45,000円)以上の価格帯を狙ったものであり、Intelが独占しているこの市場に食い込もうとしています。
     
    また、フラッグシップセグメントを狙ったSoCについてもリリースを予告しており、Chromebook市場の全価格帯向けに製品を投入する構えです。
     
    MediaTekはWindows向けのチップ開発にも意欲を示しています

    Arm Cortex-A78搭載のKompanio 1200

    Kompanio 1200は6nmプロセスで製造され、CPUコアとしてArm Cortex-A78を搭載するといわれています。
     
    スマートフォン向けのDimensity 1200が同じく6nmプロセスで製造され、Cortex-A78を搭載していることから、このチップをベースに開発しているのかもしれません。
     
    現行の最上位Chromebook向けチップであるKompanio 820が、7nmプロセスでの製造およびCortex-A76搭載であるのに比べると、性能と消費電力の両面で改善が期待できそうです。
     
    Kompanio 1200は2022年に登場するとされており、CESでのデモ展示も期待できるかもしれません。
     
    すでにMediaTekは、Kompanio 1200とNVIDIAのGPUであるGeForce RTX 3060を組み合わせたゲームのデモをおこなっています。
     
     
    Source: XDA
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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