RISC-V CPU搭載スマホが2022年に初登場?~すでにAndroidが動作

    RISC-V CPUで動作するAndroid

    RISC-V CPUで動作するAndroid
     
    スマートフォン向けのCPUアーキテクチャのシェアは、現状Armアーキテクチャがほぼ独占状態ですが、オープンアーキテクチャであるRISC-Vを採用したスマートフォンが2022年に初登場するようです。
     
    すでにAndroid OSが動作している様子が動画で公開されています。

    2022年にRISC-Vアーキテクチャ採用スマホが登場

    この動画はTwitterユーザーのSipeed氏(@SipeedIO)によって投稿されたものです。
     


     
    RISC-VアーキテクチャのCPUを搭載したXuanTie C901ボード上で、Android 10が動作している様子が見て取れます
     
    このボードはAlibabaグループのT-Head Semiconductorによって開発されたもので、T-Head Semiconductorは今年初めにAndroid OSをプロトタイプボード上で動作させるデモをおこなっていました。
     
    Sipeed氏はこの投稿で、2022年にRISC-Vアーキテクチャ採用CPUを搭載したスマートフォンが登場すると述べています。

    中国企業を中心に注目を集めるRISC-Vアーキテクチャ

    RISC-Vアーキテクチャに強い関心を持っているのは中国企業です。
     
    Armアーキテクチャは海外の特許や権利に多く縛られており、Huaweiが制裁によって大きな打撃を受けたように、政治的な要因によってある日突然使えなくなる可能性もあります。
     
    これに対してRISC-Vはオープンアーキテクチャであり、欧米への依存を減らしたい中国企業にとって魅力的といえます。
     
    また、ライセンス料不要で使えることから、中国企業だけでなくAppleIntelも注目しており、今後普及が進むと予想されているアーキテクチャです。
     
    すでにGoogle Pixel 6シリーズのセキュリティチップにRISC-Vアーキテクチャが採用されています

     
     
    Source: Sipeed/Twitter via Notebookcheck, AXION
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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