米国株式市場でSNS関連株が急落、株式時価総額約17兆円が消失

    Snap Stock

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    海外大手メディアBloombergは現地時間10月22日、米国の株式市場において、写真共有アプリの運営会社など、SNS関連各社の価が急落したと報じました。一時、株式時価総額1,500億ドル(約17兆円)が失われた模様です。

    Snapの株価が急落

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    Bloombergによると、現地時間10月22日に写真共有アプリ「Snapchat」を運営するSnapの株価が一時前日比約25%下落し、過去最大の下落幅を記録しました。Snapの株式だけで約290億ドル(約3兆2,900億円)の株式時価総額が消失しています。
     
    Snapは現地時間10月21日、2021年第3四半期(7月〜9月)の業績を発表し、10億ドル(約1,140億円)の売上を記録したものの、事前の予測から約300万ドル(約3億4,000万円)ほど少なかったことを明らかにしました。
     
    Snapの業績が予測を下回った原因として、Appleが導入した「アプリのトラッキングの透明性(ATT)」の影響により、広告収入が減少したことが挙げられています。

    Facebook等のSNS関連企業の株価も下落

    AppleのATTにより、多くのユーザーがアプリからのトラッキングを拒否することで、iOSアプリ開発者の収益が15%〜20%減少しているとの報道もあり、Facebookが反対広告を掲載する等、SNS関連企業の収益に大きな影響が生じることが懸念されています。
     
    Bloombergによると、現地時間10月22日にはFacebookTwitter、Googleの親会社であるAlphabet等の価が大きく下落し、前日比の下落幅はそれぞれ3%~5%となりました。
     
    AlphabetやFacebook、Twitterはそれぞれ来週に四半期決算報告を行う予定となっており、AppleのATTの影響による収益悪化が警戒されている模様です。
     
    記事執筆時点において、SNS関連企業等の株価下落により、株式時価総額約1,500億ドル(約17兆円)が失われています。
     
     
    Source:Bloomberg
    Photo:ニューヨーク証券取引所
    (seng)

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