新型MacBook Pro、14インチモデルのみUSB-Cでも高速充電が可能
新型MacBook Proは、MagSafe3ポートを使った高速充電に対応しましたが、USB-C充電ケーブルでも充電は可能です。ただし、USB-C充電ケーブルで高速充電に対応するのは14インチMacBook Proのみです。
14インチMacBook Proにできて16インチにできないこと
14インチと16インチの新型MacBook Proは、Macとして初めて高速充電に対応し、30分間でバッテリーを50%まで充電できます。
Appleは、MagSafe3ポートだけでなく、Thunderbolt4ポートでもMacBook Proを充電可能と案内しています。
14インチMacBook Proは、USB-C – MagSafe3ケーブルのほか、USB-C充電ケーブルをThunderbolt4ポートに挿しても高速充電が可能です。
一方、16インチMacBook Proを高速充電するには、USB-C – MagSafe3ケーブルと140W電源アダプタの組み合わせが必要で、Thunderbolt4ポートにUSB-C充電ケーブルを挿しても、高速充電はできません。
付属の電源アダプタの出力とケーブルの組み合わせがポイント
この違いは、MacBook Proをフルスピードで高速充電するのに使う電源アダプタと、USB Power Deliveryの規格上の制約によって生じます。
14インチMacBook Proの高速充電には、付属の67ワット(W)または96Wの電源アダプタを使用します。
一方、16インチMacBook Proには、140Wの電源アダプタが付属します。
しかし、USB-C充電ケーブルを用いた給電はUSB Power Deliveryの規格上、100Wが上限です。
そのため、14インチMacBook ProはUSB-C充電ケーブルをThunderbolt4ポートに挿しても高速充電できますが、16インチMacBook Proではできない、という違いが生じます。
大多数のユーザーには大きな問題にならない
米メディアMacRumorsは、MagSafe3ポートが充電専用であることから大多数のユーザーにとって大きな問題にはならないと思われるものの、さまざまなケーブルを使うユーザーが想定されるため、ユーザーに注意喚起しても良いのではないか、とコメントしています。
他のMacBookシリーズで使用していたUSB-C充電ケーブルを、16インチの新型MacBook Proで利用することを検討している方は、意識しておいたほうが良さそうです。
なおUSB-Cによる給電能力は、最新規格USB Power Delivery3.1では240Wに引き上げられています。
Source:Apple, MacRumors
(hato)