Apple、米国初の「Developer Academy」をデトロイトに開設
Appleは今週、米国で初となる開発者アカデミー「Apple Developer Academy」を米ミシガン州デトロイトに開設しました。この取り組みは、既にブラジルやイタリアなどでは実施されていますが、ミシガン州立大学との提携により米国でも実施されます。
学生はプログラミングやデザインを学ぶ
Apple Developer Academyのデトロイトへの開設は今年初めに発表され、6月には非営利団体ギルバートファミリー財団が数百万ドルの資金を提供することが報じられていました。
学生は、iOSやmacOSなどのAppleプラットフォーム用のアプリケーションを作成するためのプログラミングやデザインを学ぶことができ、Swift言語やインターフェースのプロトタイピングなどの授業が開催されます。全てがApple監修のもと行われ、学生たちには自分の作成したアプリがApp Storeで紹介される機会も提供されます。
「人種的公平と正義のためのイニシアティブ」の一環
この開発者アカデミーは、人種間の平等を実現するための取り組み「Racial Equity and Justice Initiative(REJI:人種的公平と正義のためのイニシアティブ)」の一環で、機会を得るための制度的な障壁を取り除き、有色人種のコミュニティが直面している不公平を解消することを目的としています。
Appleで環境・政策・社会イニシアティブ担当副社長を務めるリサ・ジャクソン氏は、全ての学生に起業家になる機会を与えるべきであり、アプリケーションの開発方法を学ぶことは、それに向かっての重要なステップであると主張しています。
デトロイトには、創造性とインクルージョンを原動力とする素晴らしい起業家精神があります。この種のものとしては米国初となるApple Developer Academyでの授業を開始するにあたり、第一期生となるクリエイターたちを迎えることができ、とても嬉しく思っています。テクノロジーとイノベーションの力を通じて、イノベーターの皆さんが新たな機会を得るための準備をお手伝いできることをを誇りに思います。
Appleによると、デトロイトの開発者アカデミーの第一期生は18歳〜60歳までの100人の学習者で構成されており、10カ月間の包括的なアプリ開発と起業家育成トレーニングを受けることで、次世代の最先端アプリを生み出すためのツールを身につけることができるとしています。
開発者アカデミーは、デトロイトのダウンタウンにある高層ビル「First National Building」内に設置されています。
Source:Apple via 9to5Mac
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