中国の電力供給規制、やはりiPhone13の量産に影響与える?

iPhone13 Package

iPhone13 Package
 
中国で始まった電力供給の制限について、販売が始まったばかりのiPhone13シリーズの生産にも影響を与えるのではないかとする観測が浮上しています。

全体がシャットダウンする可能性も

電力供給制限を受けての、AppleのサプライヤーであるUnimicronやEson Precision Industrialの一時期的な生産停止は、iPhone13シリーズに与える影響については限定的だと考えられてきました。
 
しかし、サプライヤー事情に詳しい台湾メディアの工商時報は、チップ不足にエネルギー消費規制と二重に吹く逆風をサプライチェーンは想定していなかったと警鐘を鳴らします。垂直&水平方向で複雑に絡み合うサプライチェーンは、強力な分業体制が敷かれているぶん、どこか一つからの供給が途絶えると、全体がシャットダウンを余儀なくされるためです。

サプライチェーンの大半が江蘇省に

例えば、iPhoneの主要な組立工場は、Foxconnが河南省の鄭州、Pegatronが上海にそれぞれ施設を持っています。そのため一見すると、大きな影響を受けないようにも思えますが、いくら組立が可能でも、部品がなければ始まりません。Appleのサプライチェーンの大半は今回電力供給規制が行われた江蘇省にあります。
 
工商時報によると、FoxconnとPegatronはサプライチェーンに対して各部品の在庫を確認しているそうです。しかし網の目のように張り巡らされた生産ラインの全体を見通すには時間がかかるため、同メディアは「彼らが神経を尖らせなければ、iPhone13の供給はさらに逼迫したものとなるだろう」と指摘しています。
 
なおiPhone13は現在、iPhone13 Proシリーズが注文から4週間前後での発送となっています。
 
 
Source:工商時報
(kihachi)
 
 

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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