iOS15正式版、バッテリーの持ちはiOS14.8より改善傾向

iOS15正式版のバッテリー持続時間をテストした動画が公開されました。iOS14.8とほぼ同等のバッテリー持ちとなっています。iOS15リリースキャンディデート(RC)やiOS14.8よりもバッテリー持ちが改善している傾向がみられます。
iOS15 RCとは異なるビルド番号のiOS15正式版
9月21日に公開されたiOS15正式版をインストールしたiPhoneで、バッテリー持続時間をテストした動画を、YouTubeチャンネルiAppleBytesが公開しました。
iAppleBytesは先日、iOS15 RCでのバッテリーテスト結果を公開していますが、iOS15 RCのビルド番号19A344が、iOS15正式版では19A346になっており、正式版公開直前に修正が行われていることが分かります。
一般的に、iOSのアップデート後は内部で最適化処理が行われるため、1週間程度はバッテリー消耗が増加すると言われています。しかし、iAppleBytesは過去のテスト結果からバッテリー持続時間への影響は24時間程度で落ち着くと考え、インストール後24時間のiPhoneでテストを実施しているそうです。
テストでは、ディスプレイの明るさを25%に統一し、ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4」を使って高い負荷をかけた状態で、バッテリー持続時間とスコアを過去のiOSバージョンと比較しています。
テストに使われたiPhoneの、新品時と比較したバッテリー最大容量は以下のとおりです。
- iPhone SE(第1世代):97%
- iPhone6s:100%
- iPhone7:100%
- iPhone8:99%
- iPhone XR:92%
- iPhone11:100%
- iPhone SE(第2世代):90%
iOS15正式版のバッテリーテスト結果はこちら
バッテリー残量がゼロになるまでにかかった時間と、GeekBench4によるバッテリースコアは以下のとおりです。
モデル | 持続時間 | スコア |
---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | 2時間53分 | 1,730 |
iPhone6s | 2時間45分 | 1,650 |
iPhone7 | 3時間43分 | 2,223 |
iPhone8 | 3時間27分 | 2,053 |
iPhone XR | 5時間10分 | 3,084 |
iPhone11 | 5時間28分 | 3,265 |
iPhone SE(第2世代) | 3時間16分 | 1,958 |
iOS15正式版ではiOS15 RCと比べると、比較的古いモデルでバッテリー持続時間が改善しており、とくにiPhone7とiPhone8で顕著である一方、iPhone XR、iPhone11、iPhone SE(第2世代)ではわずかに悪化しています。
iPhone SE(第1世代)とiPhone6sは、iOS15 RCで悪化していたバッテリースコアが、iOS14.8と同等になっています。
iPhone7とiPhone8では、iOS15正式版のバッテリースコアがiOS14.8、iOS15 RCの両方を上回っています。
iPhone XRは、iOS15正式版のスコアがiOS14.8をわずかに下回っています。iPhone11は、iOS15のスコアはiOS14.8よりも改善しています。
iPhone SE(第2世代)のバッテリースコアは、iOS14.7、iOS14.8よりも若干低下しています。
iOS15のバッテリー性能には期待大
全般的にはiOS14.7.1ほどではないものの、バッテリー持ちが悪化していたiOS14.8よりも改善されている傾向にあります。
テスト結果についてiAppleBytesは、最初の正式版でバッテリースコアが良好であることから、iOS15の今後が楽しみだ、と期待を述べています。
なお、iPhone13シリーズはバッテリー容量拡大の効果もあって、Appleが発表したとおり、iPhone12シリーズと比較してバッテリー駆動時間が改善されていることも確認されています。
バッテリーテストの動画はこちらでご覧ください。
Source:iAppleBytes/YouTube
(hato)