JP Morgan、中国の8月“iPhone13登場待ち”を分析〜強い需要見込む

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    世界的なスマートフォン市場であり、Appleにとっても売上シェアで大きな割合を占める中国で8月、iPhoneの売上が減速しました。iPhone13シリーズの発売を前にして買い控えが起きたと考えられています。

    スマホ市場の陰りとは関係ない?

    投資銀行JP Moraganのアナリストであるサミク・チャタジー氏は、投資家に宛てたレポートで、中国情報通信研究院(CAICT)のデータをもとに、iPhone売上の推移について言及しました。
     
    それによると、iPhoneの出荷台数は前月比で46%減少したそうです。スマートフォン全体の出荷台数が過去の平均値を下回っているため、iPhoneもそうした動向に準じた可能性もありますが、チャタジー氏はiPhone13シリーズの発売を前に買い控えが起きたと判断するべきだと述べています。
     
    実際、iPhone13シリーズの予約注文数がiPhone12の勢いを上回っていることも、iPhone人気の陰りではなく、買い控えが起きていた証拠だとチャタジー氏は見ています。

    Huaweiの制裁やiPhoneの価格調整も後押し

    米政府の禁輸措置で急速に存在感を失っているHuaweiの現状も、Appleにとっては“渡りに舟”です。チャタジー氏は、iPhone13が過去のモデルと比較して勢いがあるのは、HuaweiのシェアをAppleが奪っていることも理由の一つだと指摘しています。
     
    また、AppleがiPhoneの価格をうまく調整したことも、9月以降の旺盛な需要喚起に繋がっているようです。同氏は「9月の発売を控えた8月の販売は低調に見えたが、新型iPhoneのための購入手控えは、Appleの価格設定の改善も相まって、結果的にこの地域の強い初期需要に応えることになると予想している」と述べ、買い控えていた消費者は、割安になったiPhone12にも流れるだろうと考えています。
     
     
    Source:AppleInsider
    (kihachi)
     
     

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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