ティム・クックCEO、TIME誌「世界で最も影響力のある100人」2021年版に選出

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、TIME誌の選ぶ2021年版「世界で最も影響力のある100人」のひとりに選出されています。メジャーリーグの大谷翔平選手、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手も選出されています。
二代目スティーブ・ジョブズではなく、初代ティム・クック
TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」は毎年、政治家、アーティスト、経営者、アスリートなどを選出しています。今年は、メジャーリーグのロサンゼルス・エンジェルスで二刀流として活躍する大谷翔平選手、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手も選出されています。
NIKEの共同創業者であるフィル・ナイト氏が、ティム・クック氏の紹介文を執筆しています。クック氏は、NIKEの社外取締役を務めています。
ナイト氏は、クック氏を卓越した判断力と、リーダーにとって最も重要な資質である知性を持つ人物と評価し、クックにとって最大の困難は、スティーブ・ジョブズ氏からAppleのCEOを引き継いだ時だった、と振り返ります。
世界から天才として敬愛されたジョブズ氏からの、不可能とさえ思われた継承をクック氏は優雅さと気品をもって成し遂げ、自分は二代目スティーブ・ジョブズではなく、初代ティム・クックであることを静かに宣言した、とナイト氏は綴っています。
就任10周年を迎えたクック氏
ティム・クック氏は先日、CEO就任から10周年を迎えました。
この間に、Appleの株価は1,000%という驚異的な成長を遂げているほか、環境やプライバシーといった問題への取り組みを強化しています。
10年後もCEOの座にとどまることはない、と語るクック氏は、任期中に新ジャンルの製品投入を計画しており、それはメガネ型デバイスではないか、と推測されています。